H&Mのスポーツウエア部門担う日本人デザイナー--沼田修平1/2【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2014年7月3日 21時0分

沼田修平氏

H&Mのスポーツライン「H&Mスポーツ」。ソチオリンピックでスウェーデンの公式ユニフォームに採用され、そのファッション性の高さが話題になった。H&Mは2014年をスポーツイヤーと位置付け、デザイン性と機能性を更に強化していく考えだ。大手スポーツブランドでの経験を経て、昨年7月からデザインチームの一員となった沼田修平・メンズスポーツ部門プロダクトデザイナーに話を聞いた。

――デザイナーを志したきっかけは?

もともと武蔵野美術大学で油絵を専攻していたのですが、アーティストとし生計を立てていくのは大変だと気付いて(笑)。卒業後、オランダのアーネム王立芸術アカデミーでプロダクトデザインを勉強しようと願書を出したら、「ここはファッションが有名な学校だから、入学するならファッション科にしなさい」と教授に勧められ、そのままファッション科に進むことにしました。在学中からアディダスのドイツ本社で働き始め、アシックスのヨーロッパ本社での勤務を経て、昨年7月にH&Mのメンズスポーツ部門プロダクトデザイナーに就任しました。

――スポーツメーカーから一転、グローバルファッションリテール企業への転職ですが、H&Mのどのような点に魅力を感じたのでしょうか?

H&Mの最大の魅力は、ポテンシャルの高さ。デザインの幅も広く、コラボレーションのセンスもいい。そして、ビジネス面は当然ですが、環境保護、社会的影響力においてのビジョンが明確で、短期的な利益を追求するのではなく、長期的なビジョンのもとプロジェクトを発展させることができます。H&Mスポーツに対しても同様の姿勢で取り組んでいる点に共感を覚えました。

――H&Mスポーツのコンセプトを教えてください。

H&Mの企業理念である「ファッションとクオリティをベストプライスで提供すること」に加え、インスパイアリングでコンテンポラリーな商品を作ることを目指しています。今年はソチオリンピックでスウェーデンの公式ユニフォームを制作したこともあり、一気に認知度がアップしました。会社として大きなチャレンジだったことは言うまでもありません。オリンピックを契機に、この1年間をスポーツイヤーとして位置付け、更に強化していきます。

商品面では、14SSからコレクションを「ランニング」「アスレチック」「アウトドア」などの分野に分けて展開しています。「ランニング」では夜間の安全を確保するためにリフレクターを付けたり、可動域を考慮したカッティングや速乾性のある素材を使っています。また、「アウトドア」では防水性に重点を置くなど、それぞれのシーンに合った機能とデザインを取り入れているのが特徴です。スマートフォン用のアームバンドやソックス、バッグなど、アクセサリーも充実しています。コレクション全体の商品数も増え、毎シーズン多種類のアイテムを展開するまでになりました。現在、H&Mスポーツは世界3,000店舗の中の一部で販売しています。スポーツのフルコレクションを扱う店舗もあります。日本でもきちんとコーナー展開ができる店舗を今後増やしていきたいですね。

※編集部注:H&Mスポーツ メンズの取扱い店は、H&M渋谷、新宿、ランドマーク横浜、ららぽーと横浜、二子玉川ライズ、キャナルシティ博多、名古屋松坂屋店、広島、神戸ハーバーランドumie、宇都宮インターパーク、イオンモール鹿児島、ウィメンズは、ららぽーとTOKYO-BAY、ららぽーと甲子園、キャナルシティ博多、テラスモール湘南、ダイバーシティ東京プラザ、名古屋松坂屋、モレラ岐阜、広島、心斎橋、神戸ハーバーランドumie、宇都宮インターパーク、ユニモちはら台。

2/2へ続く。

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