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ジョナサン・アンダーソン--“シェア”でモードを牽引する新時代デザイナー【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2014年7月23日 11時0分

ジョナサン・アンダーソン

ファッションは時代が求めるものの少し先を行き、新しい驚きをもたらすことで革新されてきた。ジョナサン・ウィリアム ・アンダーソン(Jonathan William Anderson)は、今まさに時代の駒を進めようとするデザイナーだ。彼は、その革新を表現するのに「シェア」という言葉を使う。

女性の社会進出と共にファッションが進化していった20世紀には、ココ・シャネルもイヴ・サンローランも男性が着ている機能的で快適な服を女性達に体感させ精神の解放へと導き、マニッシュな、メンズライクな、ユニセックスな、そうしてジェンダーレスな服を女性に提案をしてきた。

21世紀を迎え、ファッションはメンズウエアに変化をもたらしている。男性は、難なくジェンダーの壁を乗り越えシェアする感覚を身につけようとしているのだ。

「男性だから女性だからと特に区分けした服作りはしていません。素材は特にそうです。70年代のユニセックスをコンセプトにしています。70年代は若者のパワーが、ファッションばかりか文化にも影響を与えた時代です」とアンダーソンは言う。

70年代は確かに男性ファッションが進化し、女性のように着飾る男性ファッションをピーコック革命と称した。フリルやピンクの服を着て、男性のロングヘアーが当たり前になっていった。

「素材もそうですが、パターンも男女兼用のものもあれば、身体の違いからパターンを変えるものもあります。それでもまるで男女が双子のように見えるような作りにすることもあります。そういうのが好きなんです」。彼が言うシェア感覚は、緻密に計算された“知的なモード”なのだろう。

7月19日リニューアルオープンしたドーバー ストリート マーケット (以下DSM)ギンザの5階に新設されたJ.W.アンダーソンのコーナーと1階エレファントスペースでは、アンダーソンが「ロエベ(LOEWE)」のクリエーティブディレクターに就任して初お披露目となる最新プロダクツを使用したインスタレーションが同時にスタートした。そのスペースにある15SSメンズプレタやバッグ、シューズ、レザーグッズなどは23日から販売も開始される。

5階のシグネチャーブランド「J.W.アンダーソン」のコーナーには、DSMニューヨーク店がオープンした時にも展示された、ブルーのブロックを使用したインスタレーションを見ることができる。

「ベニスを旅しているときに子供がブルーのブロックで遊んでいるのを見かけたものを再現しようと思い、ブロックの製造元をネットで探しあて、実現したのです。私を突き動かしたのは80年代後半にコム デ ギャルソンが発刊していた『Six』というマガジンに、人間が使っているブルーの物をカラスが巣に集めた写真でした。Sixで見た色とブロックの色が、DSMのイメージにシンクロしたのです。Sixは今見てもモダンなマガジンで、8巻あるのですが全部持っています」

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