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シャネルNo5歴代ミューズから読み解く、理想の女性像。【後編】

FASHION HEADLINE / 2014年11月28日 11時45分

映画「ムーラン・ルージュ」の世界観をそのまま表現した広告のミューズはニコール・キッドマン。

「女性そのものを感じさせる、女性のための香りを」ーーそんなガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)の想いから、物語を紡ぎ始めたシャネルNo5。複雑に構成された花の香りは独創的で、永遠の女性らしさを表現しています。その広告やTVCMを彩ってきたミューズたちもまた、世界中の女性たちが憧れ、理想とする女性らしさに満ちていました。

女性が社会的地位を手にするようになった近年。“女性らしさ”の定義もまた変遷してきました。美貌はもちろん、ファッションや佇まいなどビジュアルへの憧れが強かった以前とは異なり、自立した女性像が理想とされ、その “生き方”までもが羨望の的となったのです。

現代の女性らしさを数々のストーリーとして紡ぎ出したのは、幾人もの映画界の巨匠たち。たとえば、『レオン』や『トランスポーター』シリーズで知られるリュック・ベッソン(Luc Besson)監督もその一人。グリム童話の「赤ずきん」をモチーフにした世界を描き出し、No5のイメージを刷新しました。元シンクロナイズドスイミング選手であるエステラ・ウォーレン(Estella Warren)が女優の道を歩むきっかけになった作品とも言われており、真っ赤な衣装を纏った彼女の健康美はまさに2000年代の始まりにふさわしいもの。新しい人生の扉を開こうとする前向きな女性像が数分間の映像に投影されていました。

2004年のミューズは、二コール・キッドマン(Nicole Mary Kidman)。『ムーラン ルージュ』の世界観そのままに表現したのは、バズ・ラーマン(Baz Luhrmann)監督。恋を捨て仕事に生きる女性を描いた作品は、自分らしさを模索しながらも輝かしいキャリアを手にしたいと願う女性たちを映し出す鏡のようでした。

2009年に発表されたジャン=ピエール・ジュネ(Jean-Pierre Jeunet)監督の作品では、また違った女性像が描かれます。『アメリ』でもタッグを組んだ女優オドレイ・トトゥ(Audrey Tautou)が旅の中で恋する女性を演じたもの。色彩豊かなショートムービーのような作品の中で、1人旅を楽しむ自立した女性が自らの想いに素直に恋愛と向き合う姿は、仕事も恋も楽しみたいという新たな女性像といえるでしょう。

そして2014年の最新作では再びバズ・ラーマン監督が現代を象徴する理想の女性像を描きます。ミューズはジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)。サーフィンをひとり楽しむ時間、子供と笑顔で過ごす時間、スポットライトの下に立つ時間……それぞれが描き出される数分間の映像美。愛する人々だけでなく充実したキャリアまでも手にした女性が自分自身の想いと向き合う姿は、仕事と家庭の両立に悩む現代女性の憧れそのもの。私生活でもモデル、女優、母、慈善活動家、そして女性実業家と様々な顔を持つジゼルはまさに今の時代のミューズなのです。


■Inside CHANELについて
ブランドの発展の軌跡をショートフィルムで紹介する公式ウェブサイト、Inside CHANELの第1章でも、No5の伝説が紹介されており、そちらでも過去の広告写真やムービーを見ることができます。

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