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15SSプルミエール・クラスで出会った、世界へ羽ばたく日本人デザイナー達【パリ特集】

FASHION HEADLINE / 2014年12月10日 16時0分

「アヤメ」のブース

世界中からメディアやバイヤーなどファション関係者が集まるパリファッションウィークでは、ショーの他、様々なファッションイベントが開催される。そのうちの一つが合同展示会。

「トラノイ」や「パリ・シュール・モード」などパリ各地で合同展示会が開催され、魅力的な商品やブランドを探して、バイヤー達が駆け巡る。ブランドにとっても、新しい取り引き先を見つけるチャンスだ。

中でも重要な展示会の一つとされているのが、アクセサリーブランドが集まる「プルミエール・クラス」。1989年に始まったこの展示会は、3月と10月に開催。パリファッションウィークのメイン会場でもあるチュイルリー公園に5,000平方メートルにも及ぶ大きな白いテントが設置され、会期中1万7,000人が訪れる。

今シーズンも、出展申し込みから審査を経て、約400のブランドが世界中から集まった。日本のブランドも参加しており、中でも気になった4ブランドを紹介する。

靴下ブランド「アヤメ(Ayame)」は、出展して3シーズン目。ブランドスタートと同時にロンドンにも拠点を設けており、取り引き先の3割がロンドンの「セルフリッジズ」「リバティ」、アメリカの「J.クルー」「フリーピープル」など海外のショップ。本展には、パリなどヨーロッパでの販路拡大を目指して出展。既に引き合いも増えているが、ショップを厳選中だという。デザイン性の高さに加え、実際に履いてからクオリティーを理解してリピーターになるケースが国内外問わず増えているとデザイナー・阿賀岡恵さんは話す。

「ユキ ミツヤス(YUKI MITSUYASU)」はデザイナーのYUKIによるシンガポール拠点のブランド。出展は3回。トラノイにも出たが、こちらのバイヤーの方がブランドの方向性に合っていると判断して今回の出展を決めたという。ハート型の留め具モチーフが代表的アイテム。今回、カンボジアで撤去された地雷を用いてジュエリーを製作する「Saught」とのコラボレーションによる、地雷をアップサイクルしたリングを発表した。地雷に使われた部品をリングに加工し、その上にうずらの卵の殻がセットされているこのリング。卵はコーティングされておらず、いつかは壊れてしまう。壊れた時に表れるのが地雷の部品、というデザインには、このリングを付けることで、平和な世界への思いを感じてほしいというデザイナーの願いが込められている。

日本でもセレクトショップなどを中心に人気の「ハム(Hum)」は、出展して4年目になる。ロンドンのドーバー ストリート マーケットやポールスミスショップで扱われているが、海外での更なる拡大のために出展した。ニューヨークの展示会なども視察したが、プルミエール・クラスが一番ブランドに合っていると判断して出展を決めた。欧米のジュエリーショップで受ける大振りなものや、20号近いサイズも取りそろえた。

ジュエリーブランド「シリ シリ(SIRI SIRI)」も4度目の出展。海外では本展にのみ参加している。アクセサリーやシューズに関しては世界一レベルの展示会で、出展基準も厳しいという。出展を重ねるにつれて、リピーターも増えてきた。今回は、大分県の伝統工芸活性化プロジェクトにより誕生した、網代編みのバッグや、京都の銀糸やラタンを使ったアイテムに注目が集まった。

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