黒船来襲からの半世紀を追った美術展、洋の東西に与えた影響を辿る

FASHION HEADLINE / 2014年12月25日 15時0分

三代歌川広重「横浜波止場ヨリ海岸通異人館之真図」 1875年 Jean S. and Frederic A. Sharf Collection

東京藝術大学大学美術館、及び名古屋ボストン美術館は展覧会「ボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」を開催する。期間は東京展が4月4日から5月17日まで、名古屋展が6月6日から8月30日まで。

この展覧会は19世紀の開国にともなう、日本と西洋のアートにおける影響を再確認しようというもの。ボストン美術館と東京芸術大学のコレクションから、当時の絵画や工芸、写真など約150点が出展される。

会場は「不思議の國JAPAN」など全6章から構成され、それぞれのテーマに合わせた作品が展示される。そのプロローグとなる「黒船が来た!」では、開港間もない横浜の外国人居留地を描いた浮世絵など、激動の時代とそこに過ごす人々を描いた作品を紹介。他にも、生麦事件の現場写真など、外国人の視点から見た日本を追体験出来るような作品も集められた。

その他、「文明、開化せよ」では錦絵に描かれた洋装、蒸気機関車、鉄橋など、西洋と東洋の光景が入り混じった日本の姿にフォーカス。「西洋美術の手習いたち」では西洋画の技法を取り入れた絵師達の、「日本美術の創造」ではそれに反発して伝統美術を見直そうとした作品が展示される。その一つ、橋本雅邦による「雪景色山水図」は、伝統的な山水画に西洋画の表現を取り入れたもので、今回が初めての公開となった。

そして、こうした時代のうねりは日本を帝国主義へと歩ませ、最終章「近代國家として」へと続いていく。この時代には、ナショナリズムの台頭を表すような、日本神話や戦争を主題とした歴史画や彫刻が数多く登場しており、一方で画壇では伝統回帰と西洋志向が対立。その中にも、互いの影響を感じさせる作品が数多く出展されている。


【イベント情報】
ボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美
東京展
会場:東京藝術大学大学美術館
住所:東京都台東区上野公園12-8
会期:4月4日から5月17日
時間:10:00から17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1,500円 高・大学生1,000円
休館日:月曜日(4月6日と5月4日は開館)

名古屋展
会場:名古屋ボストン美術館
住所:愛知県名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル
会期:6月6日から8月30日
時間:10:00から19:00(土・日・祝・休日は17:00まで、入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1,300円 高・大学生900円
休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌日)

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