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ミュベール デザイナー中山路子さんに訊くMUVEILの10年とこれから【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2017年9月28日 10時0分

ミュベール デザイナー中山路子さんに訊くMUVEILの10年とこれから



ブランド設立10周年を迎え、本店である「ギャラリー・ミュベール(GALLERY MUVEIL)」のリニューアルを発表したミュベール(MUVEIL)。刺繍や繊細なチュール使いなど、手仕事のあたたか味が伝わる服作りが多くの女性に支持されているこのブランドは、純真無垢な花の装いと相反して根に毒を持つMUGUET(スズラン)とVEIL(ヴェール)を組み合わせた造語から“MUVEIL”というブランド名になったのだそう。デザイナーの中山路子さんに、ミュベールのこれからを訊きました。


--10周年おめでとうございます! まずは本店のリニューアルについて、どんな点が以前と変わったのかを教えてください。

店内の中二階のスペースを、「アトリエ・コラージュ」として、ミュベールの過去のお洋服のカスタマイズや仕立て直し、そしてカーディガンやセーターにチュールを付けるサービスを行うアトリエにしました。去年から刺繍行っている刺繍教室に加え「ラ・ドログリー」や「ミタケボタン」のスペシャルなパーツをそろえるなど、より個々のお客様の要望にお応えする窓口としてアトリエを設けることに。

「アトリエ・コラージュ」は、ミュベールのフィルターを通してお客様自身の個性を引き出すサービスを提供する空間なので、リメイクやリペアを行うだけでなく、刺繍作家の田口あゆみさんによる刺繍教室を開くなど、クリエーションができる場としてワークショップも企画していく予定です。

アトリエ・コラージュのスペース


見ているだけでも楽しいボタンたち
--ブランド設立から10年を迎えたお気持ちはいかがですか? また、服作りをする上で大切にしてきたことはどんなことがありますか?

10年経ち、やっとスタートラインに立った思いです。ブランドのカラーがようやく固まったかな、という気がします。

服作りをする前、作っている時、服作りの後の三段階で、それぞれ大切にしていることがあるのですが、まず服作りをする前は、モードの先端というよりはMUVEILらしさ、幼少期の思い出を刺激したり、“グランマ”になっても着られる服といったブランドの世界観をしっかりと固めてから服作りに挑むようにしています。服作りの最中は、服を手に取ったときにどこか懐かしさが感じられるよう、刺繍やヴィンテージ風の加工、生地の風合いで、手仕事の温かみが伝わるディティールにこだわっています。そして、服作りの後、ここは今まであまりできていなかったことなのですが……。お客様のもとに服が渡った後も、長く着ていただくにはどうしたらいいかなと考えていて。気に入っているけど年齢とともに似合わなくなって今は着ていない服をリメイクでよみがえらせたり、カスタマイズで新たな価値を見出していただくようなサービスがしたくて、それが「アトリエ・コラージュ」の展開へとつながりました。

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