織物以前の原初の布「タパ」と「フェルト」を知る一冊【NADiffオススメBOOK】
FASHION HEADLINE / 2017年9月28日 19時0分
木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、『織物以前 タパとフェルト』。東京・新宿の支店、ギャラリー5(新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー3階)によるご紹介です。
■『織物以前 タパとフェルト』
現在では私たちの生活に欠かせないものとなっている織物。さまざまな素材を用いて、用途にあわせた多種多様な織り方を見ることができる。織物の登場は旧石器時代にさかのぼるが、それ以前より世界の一部の地域で根付いていた「原初の布」の存在を知る機会は少ない。
本書では、南太平洋(ミクロネシア・メラネシア・ポリネシアなど)に伝わる「タパ(樹皮布)」と、中国・トルコ・イランの遊牧民に伝わる「フェルト」の二つの「原初の布」の調査記録が、実際の布の画像や現地の人の生活の様子とともに記されている。
特にタパは南太平洋の部族間で意匠や染織方法も異なり、原始的な要素の中に違いが存在することが興味深い。
タパをはじめとする原初の布は、染織という表徴を通して信仰や文化を発信すると同時に、異なる部族間を繋ぐ重要な役割を果たしてきた。布をめぐる人間の営みや、衣を纏うことの意味について考えるきっかけを与えてくれる一冊である。
『織物以前 タパとフェルト』
版元:LIXIL出版
言語:日本語
ソフトカバー/76ページ/320×214mm
発売:2017年9月
価格:1,800円
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