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ピカソ、ゴッホ、ゼザンヌら6人の画家に捧げるオマージュ絵画、小山登美夫ギャラリーで桑久保徹の個展

FASHION HEADLINE / 2018年1月14日 11時0分

独自の世界観で国内外から高く評価を受ける画家、桑久保徹による4年ぶりの個展「A Calendar for Painters Without Time Sense 1. 3. 4. 5. 7. 8」が、1月20日から2月17日まで東京・六本木の小山登美夫ギャラリーにて開催される。

Vincent Willem van Gogh's Studio
2015
oil on canvas
181.8 × 227.3 cm
©Toru Kuwakubo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

桑久保徹は"絵を描く"という方法で、現代美術に立ち向かうためのやり方として、自分の中に架空の画家を見いだすという演劇的アプローチで制作活動をスタートした。あえて今や古典的ともいえるゴッホのような油絵具の厚塗り技法を用い、現代的心象風景を物語性豊かに描く世界観で、人を惹きつける作品を生み出し続けている。

今回取り組んだのは、尊敬する画家の生涯をひとつのキャンバスに込めて描いた「カレンダーシリーズ」。美術史の中にいる多くの作家から、ピカソ、フェルメール、アンソール、セザンヌ、スーラ、ゴッホの6人を選び、彼らのスタジオを桑久保徹の解釈を交えた空想的、壮大な異次元空間として表現。描く作品を選びながら、何を画家が考えていたのかを追体験する、究極のオマージュだ。

Johannes Vermeer's Studio
2016
oil on canvas
181.8 × 227.3 cm
©Toru Kuwakubo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

本シリーズは2014年から制作をスタート。1月はピカソ、桜の季節を連想させる4月をアンソール、空に風を感じさせる5月はセザンヌ、爽やかな初夏の7月はスーラ、夏の夜の海を感じさせる8月はゴッホと、自身が好きな描きたい作家と月を合わせていった。12作品で完成するこのシリーズ、ほぼ4年の歳月をかけても、本展ではまだ月もばらばらな6ヶ月分。このカレンダーシリーズ自体が「不規則な時間速度」となっている。

本展では、「カレンダーシリーズ」作品ペインティング6点とドローイング6点を展示。ドローイング作品の上部にはレコードが共に額装されており、そのレコードには桑久保徹が友人の音楽家・日高理樹に制作を依頼し、その作家を題材とした音楽を録音した。「レコード」という旧来の記録媒体を使用する彼らしい方法で、美術史の作家をテーマに絵画と音楽で挑むという複合的なアプローチにも挑戦している。

桑久保徹の新たな展開が花開いた意欲作を通して、アートの真髄を体験してみては。

【展覧会情報】
桑久保徹展「A Calendar for Painters Without Time Sense 1. 3. 4. 5. 7. 8」
会期:1月20日〜2月17日
会場:小山登美夫ギャラリー
住所:東京都港区六本木6-5-24 complex665ビル2F
時間:11:00〜19:00
休廊日:日曜、月曜、祝日
入場無料

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