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tac:tac、時が服に己に刻むもの【2018-19年秋冬コレクション】

FASHION HEADLINE / 2018年5月10日 18時0分

タクタク(tac:tac)の2018-19年秋冬コレクション

デザイナー島瀬敬章、パタンナー島村幸大太によるブランド、タクタク(tac:tac)の2018-19年秋冬ルックビジュアルが届いた。

時計のチクタク(=tic-tac)という擬音語がブランド名の由来のひとつであるというタクタクにとって、「時間」は理念。例えば、ブランドネームタグの「○」=「針のない時計」には、服を買った人がそれぞれの時を刻んでいくという意味があり、すなわち服を着ることは受け手側の自由だという作り手側が巡らす思考をあらわしている。

男女一人ずつを起用した前シーズンまでのビジュアルは、すでに存在している“ある”場所に、人物と時間(時計)だけを足した構成。ルックを見進めるたび、時計の針が進むにつれ、日常へタクタクという概念が刻まれていくようなシーンが切り取られた。

2013年にスタートして10シーズン目。今シーズンのビジュアルは、時計と扉だけの無機質な空間に男女が一人ずつ、そして老父も一人登場している。別の次元が存在した向こう側とこちら側。扉を開けたらこちらの世界へ飛び込んでしまった、デザイナーの思考によるまさに「精神と時の部屋」のようなシーンから、また新しい季節が始まる。




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