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彼女たちは何を見ているのか。志賀理江子「ブラインドデート」展公式ブック【ShelfオススメBOOK】

FASHION HEADLINE / 2018年5月26日 19時0分

『ブラインドデート 展覧会』 志賀理江子

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。



■『ブラインドデート 展覧会』志賀理江子

2017年6月から9月に、香川県・丸亀市猪熊現代美術館で開催された「志賀理江子 ブラインドデート」展の公式ブック。

1980年、愛知県に生まれた写真家の志賀理江子。木村伊兵衛賞を受賞した2008年から現在は宮城県に拠点を移し制作活動を行い、写真を通して自身と社会が交差する接点に生じる「イメージ」の探求を続けている。

国内の美術館では初となる個展「志賀理江子 ブラインドデート」では、2009年のバンコク滞在期に出会った恋人たちを撮影したシリーズ「ブラインドデート」に始まり、「弔い」「人間の始まり」「大きな資本」「死」などをめぐる考察と物語が、写真と約20台のスライドプロジェクターによるインスタレーションで綴られた。常に光り続けるプロジェクターの光源をあえて点滅させたアプローチは、生、暗闇と光、この世界に相反しながら同時に存在するものごとの隠喩だったという。

『ブラインドデート 展覧会』志賀理江子
公式ブックは、志賀本人が撮影したその展覧会風景やバックヤードなどの写真を収録した写真集『インサイドアウト』、志賀の2万字以上に及ぶテキストと担当学芸員・国枝かつらによる論考を収録した『テキスト』、そして展覧会会期中に開催された4回のリレートークとワークショップを記録した『リレートーク&ワークショップ』の3冊組。

『インサイドアウト』(104p)
『テキスト』(96p)
『リレートーク&ワークショップ』
ゲスト: いがらしみきお[漫画家] 、竹内万里子[批評家] 、土田朋水[『ビッグイシュー』編集部] 、飴屋法水[演出家・美術家](88p)

全編を通じて展覧会を追体験し、また再検証しながら、志賀理江子の作品制作や思考過程を探求できる濃密な内容となっている。


【書籍情報】
『ブラインドデート 展覧会』
写真:志賀理江子
出版社:T&M Projects
言語:日本語/英語
ソフトカバー/104+96+88ページ/240×180mm+B5横変形+250×190mm
発刊:2018年
価格:3,980円
Shelfオフィシャルサイト『ブラインドデート 展覧会』購入ページ

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