イサム・ノグチ国内では12年振りの回顧展が東京オペラシティで開催、国内外の約80点を展示

FASHION HEADLINE / 2018年7月11日 10時0分

東京オペラシティ アートギャラリーでは、イサム・ノグチ没後30年を記念した回顧展「イサム・ノグチ ─彫刻から身体・庭へ─」展を、7月14日から9月24日まで開催する。

イサム・ノグチのポートレイト
©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Jack Mitchell.

イサム・ノグチは、詩人・野口米次郎とアメリカ人の母親のもとに生まれ、世界文化を横断しながら生き、彫刻を始め舞台美術や家具、照明器具「あかり」のデザイン、陶芸、庭、ランドスケープ・デザインまで、幅広い巨人的な制作を行った。

同展では、ノグチの作品と身体性への問いを軸に、海外・国内の80余点で活動の全容を紹介する。ノグチが抽象彫刻の分野にあっても常に「身体」を意識し続けたことや、そうした意識が、子供のための遊具デザインやランドスケープといった人間をとりまく環境へ向かい、ノグチ自身がいう「空間の彫刻」=庭園への情熱に拡大していったことに着目。ノグチの領域横断的な活動の拡がりにも様々な角度から光を当て、歴史や伝統と向き合い、生活や社会を含めたノグチの総合的ビジョンを明らかにする。

イサム・ノグチ《北京ドローイング(横たわる男)》 1930年 インク、紙 イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)蔵 ©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Kevin Noble.
構成は全4章。「第1章 身体との対話」では、身体性への問いかけがノグチの制作において重要であったことを、彫刻やドローイング、舞台美術など、主に初期の作品を通して紹介する。若き日に北京で描いた毛筆による身体ドローイング「北京ドローイング」は、国内初の試みとして8点の作品を一堂に展示する。

ノグチは、戦後の1950年に来日して以降、日本の暮らしや伝統、歴史や社会と向き合いながら、建築家の谷口吉郎、陶芸家の北大路魯山人ら多くの芸術家たちと交流し、新たな制作に取り組んだ。そして彫刻のみならず、家具や照明のデザイン、建築インテリア、庭園などジャンルを超えた多彩な活動に結実。「第2章 日本との再会」では、ノグチが日本との再会を果たした1950年代の活動から、社会や生活の中に彫刻として機能する作品を生み出そうとしたノグチの総合的なビジョンを紹介する。

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