エスパス ルイ・ヴィトン東京で今は亡きアーティスト、ヘスス・ラファエル・ソトのインスタレーション展示
FASHION HEADLINE / 2018年12月10日 11時0分
東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京では、今は亡きアーティスト、ヘスス・ラファエル・ソト(Jesús Rafael Soto)によるインスタレーション『Pénétrable BBL Bleu』を12月7日から2019年5月12日まで展示する。
同展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)による「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの第6弾となる。プログラムでは過去3年にわたり、東京、ヴェネツィア、ミュンヘン、そして北京のエスパス ルイ・ヴィトンにおいて、未公開のコレクションを展示。国際的なプロジェクトを通じてその活動を広く一般に公開するというフォンダシオンの意向を、こうした展示を通して実現してきた。
ソトは、キネティック彫刻や大規模な視覚的インスタレーションで最もよく知られたベネズエラ出身のアーティスト。1923年にシウダ・ボリバルで生まれ、アーティストとしての形成期をベネズエラで過ごした。1950年にパリへ渡り、その地で生涯を終えるまでの間、1975年からカラカスにもアトリエを構えている。
かなり早い段階から戦後のアバンギャルドモダニズムに傾倒し、抽象芸術界の一員として活動。1951年にサロン・デ・レアリテ・ヌーベルに参加した他、1955年にはマルセル・デュシャン、アレクサンダー・カルダー、ヴィクトル・ヴァザルリらと共にギャルリー・ドゥニーズ・ルネでの「Le Mouvement(運動)」展に関わったことが彼の抽象芸術へのこだわりを示している。
1960年代後半には、知覚を揺さぶるような錯覚性を特徴とするその作品群によりキネティック・アートを牽引するアーティストとして存在を示した。すべての作品を通じて純粋な抽象性、色彩理論、そして背景と前景との間に働く力を表現しながら、一貫してマルティプル(工業的に複数生産される作品)の問題、視覚的な動きを通して空間を変容させる可能性に関心を向けてきた。
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