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銀座メゾンエルメスでアーティスト湊茉莉の日本初個展、鮮やかな色彩で描かれる移ろいゆく時間と文明の痕跡

FASHION HEADLINE / 2019年3月18日 11時0分

銀座メゾンエルメス フォーラムにて3月28日より、パリを拠点に活動するアーティスト・湊 茉莉の個展「うつろひ、たゆたひといとなみ」が開催される。

Utsuwa * The preparatory study of the facade painting | 2018 | © Baptiste François

湊 茉莉は1981年、京都府生まれ。京都市立芸術大学・大学院で日本画を専攻した後、パリ国立高等美術学校に留学。壁面や建築物に直接、鮮やかな色彩の抽象的なモチーフを描く作風で知られる。それらは、大胆で即興的な身振りを思わせるペインティングでありながら、実際はスケッチをもとにした綿密なリサーチと観察によって制作されており、さまざまな文明の起源に遡り、歴史の中で共有された、あるいは忘れ去られてしまった事柄の痕跡や歪みが浮き彫りにされている。

「うつろいゆく世界と人々の営み」を意味する今回の展覧会は、湊 茉莉の日本における初めての個展。通常のギャラリー展示に加え、メゾンエルメスのガラスブロックのファサードにも絵画を描き、建物の内と外で変化する時間や光の流れを表現する初の試みとなる。

Sans Titre (Série Gaulois) Montrouge, France | 2014 | © Fabrice Gousset

展覧会に先駆けて公開されるファサードペインティング「Utsuwa(器)」は、人類の文明に深く関わる「器」という普遍的な存在と、時間や光と共存し、周囲の環境を受け入れていくガラスの建物にインスパイアされた作品。ギャラリーでは、黄河文明からメソポタミア、エジプト、イスラムなどの異なる文明や文化の中で重要な役割を担っていた、いくつかのモチーフに焦点を当てた作品を展示。石やテラコッタ、骨、鉄、陶などで出来た彫像やお守りなど、宗教に関わるものや、器や道具といった日常生活品に見られる文化の混合や交流を、人類学的な視点を踏まえて表現する。

古代に想いを馳せた瞑想的な作品は、歴史のどんな事柄を映し出し、見る者にどのような痕跡を残すのだろう。


【展覧会情報】
「うつろひ、たゆたひといとなみ」湊 茉莉展
会期:3月28日〜6月23日
ファサードペインティング「Utsuwa」:3月21日~5月6日
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
住所:東京都中央区銀座 5-4-1 8F
時間:月~土曜日 11:00~20:00(最終入場 19:30)、日曜日 11:00~19:00(最終入場 18:30)
入場無料
期間中無休 ※4月12日を除く

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