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ヴェネチア・ビエンナーレの日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」公式カタログ【ShelfオススメBOOK】

FASHION HEADLINE / 2019年6月8日 19時0分

『Cosmo-Eggs』

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。



■『Cosmo-Eggs』

5月11日から11月24日にかけてイタリア・ヴェネチアで開催されている「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」の一環として、カステッロ公園内にある日本館で行われている「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」展の公式カタログ。

ブックデザインは、作家との協働によって数多くの優れた作品集を制作してきた田中義久が手掛けている。展示風景と出品作家4名の制作ノートを軸に構成され、作家それぞれの制作過程と作品世界を再現。

デザイナー・作家・作曲家・人類学者・建築家・キュレーター、そして出版社・印刷所・製本所が手を携え(本展のテーマの一つとも言える“共異体の協働”がここでも体現されている)完成した本書は、“本”というメディアで新たな表現を追求した一冊に仕上がっている。



展覧会のタイトルでもある「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」という概念は、「宇宙卵(Cosmo-Eggs)」から世界は誕生したという神話学における卵生神話をもとに、人間・非人間の共生や、複数の神話・歴史の共存という主題を喚起させるイメージを孕むもの。

また本展では、“協働”も重要な要素となっている。集団(コレクティブ)で取り組むことの今日的意味や課題、複数的な思考や共生のあり方を探求するとともに、アーティスト・イン・レジデンスなどの機会における作家同士の触発が生む未知の想像や実験の可能性などを考える。

本展には、韓国の光州ビエンナーレ2012や台湾の「Asian Art Biennial 2013」などグループ展への参加経験が多数ある美術家の下道基行、映像に映ったものを言葉で描写していくパフォーマンス「音楽映画」シリーズや、西洋音楽でも民族音楽でもない音楽「ゾンビ音楽」を代表作とする作曲家の安野太郎、芸術人類学・神話学を専門とし、『野生めぐり 列島神話をめぐる12の旅』など書籍も執筆する石倉敏明、2016年に開催されたヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示にて特別表彰を受けた若手建築家の能作文徳が参加。キューレターは秋田公立美術大学大学院准教授の服部浩之が務める。





【書籍情報】
『Cosmo-Eggs』
出版社:Case Publishing
言語:英語、日本語
ソフトカバー/158ページ/280×240mm
発刊:2019年
価格:3,500円
Shelfオフィシャルサイトで『Cosmo-Eggs』を購入する

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