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再開発で大変貌を遂げたキングスクロス! ローカルが集まる新注目スポット【ロンドンの旅vol.2】

FASHION HEADLINE / 2020年1月31日 12時0分

ロンドンに20年以上暮らす友人が「キングスクロス周辺は大変貌を遂げた」と口にしていました。

キングスクロスとは、国内列車・国際列車と多数の地下鉄ラインが交差するロンドンのターミナル駅周辺エリア。映画『ハリー・ポッター』に出てくるホグワーツへの出発駅としても有名です。2012年のロンドンオリンピックを機に、それまで貧困層が集まる治安の悪いエリアとされていたキングスクロスの再開発が着手され、オリンピック後の現在も進化を続けているようです。

映画『ハリー・ポッター』を彷彿とさせるキングスクロス駅
そもそも、なぜキングスクロスが治安の悪いエリアだったかを紐解いていくと、歴史にあるようです。イギリスに限ったことではありませんが陸続きで鉄道輸送が発達したヨーロッパでは、物資の運搬作業員や市場や工場の作業員を日雇いで雇っていたため、労働生産性の低い貧困層の人々が仕事場および生活圏として、ターミナル駅周辺に集まるようになりました。未だにそれらの性質は改善しておらず、郊外の貧困地区からアクセスがしやすいことや、観光客狙いのスリが多いことから、キングスクロス然りターミナル駅周辺は治安が悪い傾向にあるのです。日本の場合、東京駅や品川駅周辺というとビジネス街や高層マンションが立ち並ぶ、好立地なイメージですがヨーロッパの場合真逆。旅行などで訪れる機会があれば用心が必要かもしれませんね。

キングスクロス周辺

GoogleやYouTubeが入ったオフィスビル
ロンドンのキングスクロスといえば、閑散としていてショップやカフェなど何もない印象でしたが、現在はGoogleやYouTubeが入ったオフィスビルが並び、建設中の建物もいっぱい。さらに北方向に遊歩道を歩いていくと、一昨年末にオープンした「コール・ドロップス・ヤード(Coal Drops Yard)」に到着しました。ここは、かつて石炭置き場として利用されたいた大きな建物を、食事、アート鑑賞、買い物を楽しめる商業ビルへとリノベーションさせたのです。



「コール・ドロップス・ヤード(Coal Drops Yard)」
Photo by John Sturrock

19世紀ヴィクトリア朝時代の建物を生かし、個性的なショップやレストラン約50店舗を擁しています。例えば、家具や照明を扱うイギリス人デザイナー、トム・ディクソン(Tom Dixton)は、ショップ兼ワークショップ兼ギャラリーを「コール・ドロップス・ヤード」で展開しています。エルサレム出身のシェフ、アッサフ・グラニットとのコラボレーションによって生まれたレストラン「コール・オフィス(Coal Office)」も話題の一つで、イスラエルの家庭料理を基盤とした、芳醇な中東料理を提供しています。

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