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日経平均株価指数が大幅高・大幅安。ローソク足にするとどんな形?

ファイナンシャルフィールド / 2021年4月18日 3時10分

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日本発祥のテクニカル指標である「ローソク足」。
 
前回まで、陽線・陰線の意味、十字線、上ヒゲ・下ヒゲの意味と順を追ってローソク足が相場において何を表しているかを解説してきましたが、今回は大きく値が動いたときに出現する「大陽線」と「大陰線」について見ていきたいと思います。

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大陽線と大陰線の形状

陽線は終値が始値を上回ったとき、陰線は終値が始値を下回ったときのローソク足の表示ですが、共に始値と終値の値幅が大きく、かつ、高値と安値のヒゲが短いものを、それぞれ「大陽線」・「大陰線」と呼びます。
 
■大陽線と大陰線


※筆者作成
 
大陽線・大陰線は共に、通常の陽線・陰線と比べ値幅が大きくなっているのが特徴ですが、同時に、高値と安値のヒゲが短いため、投資家心理とすれば、比較的一方向に向かっていることを示唆しています。
 

大陽線と大陰線の意味

大陽線は、どちらかというと、これから相場が上がっていく際に表れるローソク足ですが、安値圏からの脱出や上昇基調の最中、高値圏に入る前の一押しなど、買い方の勢いが強いことを示しています。このため、裏を返すと、売り方の勢いがかなり弱まっていることを同時に示唆しており、強気相場の代表的なローソク足といえます。
 
一方、大陰線は、高値圏から下落していく流れの中で、高値からの急落や下落基調の途中での下げ、下げ止まりの前段階での最後の一下げなど、売り圧力が非常に強いことを示唆するローソク足です。
 
これは、終値が始値よりもかなり下げて終わっていることはもとより、始値から高値に到達する値幅が短いため、売りの勢いが強力であることを示しています。
 

大陽線と大陰線が高値圏・安値圏で現れた場合の傾向

大陽線が高値圏で現れた場合、傾向としては買いの勢いが止まる可能性が高く、また、安値圏で現れた場合、これから買いの勢いが増す可能性が高まると考えられるため、トレンド転換のサインと捉えることができます。
 
反面、大陰線が高値圏で現れた場合は、これから下落基調に入る、安値圏で現れたときは、そろそろ上昇基調に転換するだろうといった予測に役立てられるかもしれません。
 
ただ、他のローソク足と同様、大陽線・大陰線単体でトレンドの転換を判断するのは難しく、他のテクニカル指標も含め総合的に判断していく必要はあります。
 

まとめ

ニュースなどでよく耳にする、「今日の日経平均株価指数は大幅に値を上げました、下げました」などのフレーズは、おおよそ、その多くが大陽線と大陰線の値動きだったりします。大陽線・大陰線よりもさらに強力な「陽線坊主」・「陰線坊主」といったローソク足もありますが、これらも大幅高・大幅安を示すローソク足です。
 
次回は、大相場を演出する、陽線坊主と陰線坊主について見ていきたいと思います。
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
 

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