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民間の医療保険に加入する際のチェックポイント その3  医療保険の特約の選び方

ファイナンシャルフィールド / 2021年5月23日 12時0分

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医療保険はさまざまな病気に対応できるように、いろいろな特約が付いています。特約は便利ですが、場合によっては掛けすぎで、保険料が高くなってしまうこともあります。特約を選ぶにあたっては、費用対効果を考えた上で、本当に必要なものを選んで、掛けることをお勧めします。

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各種特約

成人病特約

成人病は生活習慣病ともいわれていますが、これにより入院したり手術をしたりした場合には、通常の給付金に加えて、成人病に対する入院給付金や手術給付金が受け取れるというものです。成人病の場合、通常の給付金に加えて、成人病の特約の給付金が加わるので、一般的には合計すると通常の給付金の倍になるように設計されています。
 
成人病とは「がん」、「心疾患」、「脳血管疾患」、「高血圧」、「糖尿病」などを指します。
 

先進医療特約

先進医療とは、現在では公的保険の対象ではありませんが、将来的に保険導入が期待されている医療技術で、有効性や安全性に関して一定の基準を満たし、厚生労働大臣が承認したものをいいます。
 
陽子線治療や重粒子線治療などがあり、それを受けるとなると200~300万円単位での費用が掛かります。先進医療特約はその金額を保険で負担する特約ですが、入るならがん保険など範囲の限定された保険ではなく、医療保険で特約を付けた方が、先進医療としてカバーされる範囲が広くなります。
 
先進医療特約は月100円程度の保険料で掛けられることが多いので、いざという場合に備えて加入しておくことをお勧めします。

女性特約

女性特約とは女性特有の病気で入院や手術をしたときに、通常より手厚い保障が得られる特約です。女性特有の病気とは、乳がん、子宮がん、子宮頸がん、卵巣がん、卵巣嚢腫などをいいます。また、乳房再建術も女性特約の保障に含まれます。女性特約がなくとも、通常の保障があれば女性特有の病気についてもカバーされるので、女性特約が必要というわけではありません。
 
ただ、一部の乳房再建術のように健康保険でカバーされないものもあるので、それらのリスクに備えて女性特約を付けるという考え方はあると思います。
 

3大疾病特約

3大疾病特約とは、がん、急性心筋梗塞、脳梗塞になった場合に通常の場合よりも手厚い保障が受けられる特約です。
具体的には、次のような特約があります。
 

・三大疾病一時金特約:三大疾病を原因として保険会社の定めた所定の状態になった場合に一時金が受け取れる特約。通常は、一時金50万円または100万円が受け取れる。
 
・三大疾病入院日数無制限特約:三大疾病で入院した場合、保険金支払限度日数が無制限になる特約。
 
・保険料払込免除特則:三大疾病で保険会社の定めた所定の状態になった場合、その後の保険料の払い込みが免除される特約。

 
これらは、三大疾病の治療に時間が掛かり、日本人の死因の上位にあることを踏まえた特約です。三大疾病一時金特約は三大疾病と診断されたり、三大疾病で入院や手術をした場合に一時金がもらえるものですが、保険料もそれなりに掛かります。
 
もちろん、その2で申し上げたとおり、保障が手厚いに越したことはありませんが、三大疾病全てに掛けるかどうかは、費用対効果を考えて決定する必要があります。
 
また、その1の冒頭で述べた高額療養費制度で支給される給付金も考慮に入れて付保するかを決める必要があるでしょう。三大疾病に高血圧性疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患を加えて七大疾病特約として設定している保険会社もあります。
 

がん特約か、がん保険か

がん特約は上記で述べた成人病特約や三大疾病特約の一部と考えられます。がん保険は、それを独立した保険として取り出したもので、主な保障内容は以下のとおりです。
 

●がん診断給付特約
●がん入院特約
●がん通院特約
●抗がん剤治療特約
●放射線治療特約

 
がん保険はがんという病気の特性に配慮した抗がん剤治療特約や放射線治療特約のような保障が盛り込まれていて、使い勝手はいいのですが、がんで入院した場合の入院給付金、手術をした場合の手術給付金は一般の医療保険でも支払われます。
 
がん保険を掛けるにあたっては、医療保険との保障内容の重複に十分注意をして、両者併せて、がんの場合の保障はいくらになるかを確認して掛ける必要があります。
 

まとめ

3回にわたって、医療保険に加入する際に注意すべきことについて、述べてきました。要点をまとめると次のようになります。
 

1.民間の医療保険に入る際は、公的医療保険の高額療養費制度による給付金が出ることを考慮して、それでも足りない分を民間の医療保険で補完するという考え方で商品を選ぶ。民間の医療保険の入院給付金・手術給付金・通院給付金の保障額も高額療養費制度の給付金があることを考慮して決める。
 
2.保障期間は終身とし、途中で保障期間が切れる契約はしない。保険料支払期間は終身または一定の年齢(例えば、65歳)で払い済みとなる方法を選択する。
 
3.先進医療特約は、保険料が安いので、いざというときのために入っておいた方が良い。先進医療の範囲を広げるためには、がん保険ではなく、一般医療保険の特約として入っておいた方が有利。
 
4.がん保険はがんに特化した保険なので使い勝手は良い。ただし、一般医療保険と保障が重複するので、一般医療保険と併せた保障が大きくなりすぎないように注意する。

 
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

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