知っておこう、シニアの保険見直し術
ファイナンシャルフィールド / 2021年5月25日 9時30分
ライフプランと保険商品は密接な関係にあります。人生にリスクはつきもので、それに備えるのが保険の役割です。「現役時代に加入した保険を、そろそろ見直したい」「お付き合いで加入した保険がそのままになっている」。どこから手を付けるのかを見てみます。
The post 知っておこう、シニアの保険見直し術 first appeared on ファイナンシャルフィールド.シニアの保険、まず何から見直す?
平日の昼間、テレビを見ていると保険のCMが流れます。「85歳まで入れます」「お葬式費用くらいは自分で準備したい」等々、シニア向けと思われる商品です。
生命保険文化センターのデータ(※)によると、生命保険に加入している人は、男性81.1%、女性82.9%となっています。
前回(平成28年度)の調査より男性は0.5ポイント、女性は1.6ポイント増加しているそうです。また、年齢別に加入率を見ると、男女とも40歳代で最も高くなっています。
生命保険加入率(性別・年齢別)
(生命保険文化センター「生命保険に加入している人はどのくらい?」より引用)
(注)民間の生命保険会社や郵便局、JA(農協)、県民共済・生活協同組合(生協)等で取り扱っている生命保険や生命共済(個人年金保険やグループ保険、財形は除く)の加入率を示す。
子育て中は保障を厚くする観点から加入率が高いのですが、子どもの独立やリタイアの時期に保険を見直すこともあるでしょう。これまでの死亡保障を減額するとともに、今後負担が増えると思われる医療保険を充実させたいという希望もあるかもしれません。
筆者自身も以前、夫婦の保険のいくつかを見直しました。まず死亡保険を払い済み保険にしました。それにより各種特約は解約となり、死亡時に受け取る保険金額も減額されましたが、以後の保険料は掛かりません。
「お葬式費用くらいは自分で準備したい」には十分だと判断しました。「大きな保障が要らなくなったから」と解約するケースもありますが、減額や払い済みの選択肢もあります。
加入している医療保険、時代遅れになっていませんか?
筆者は、次に医療保険を見直しました。筆者の場合は、個人年金保険の特約として医療保険に加入していました。医療保険は医療の進歩などによって年々進化しています。入院日数が短くなり、通院による治療も増えました。
がんに罹患(りかん)しても手術しないで治療することも多いです。入院日額を抑えて、一時金や通院に関する項目を充実させる傾向にあります。
もちろん、疾病によっては長期入院になる場合がありますので、その心配は3大疾病入院時に支払い日数が無制限になる特約でカバーすることもできると考えました。
さて筆者の場合、特約として付加されていた医療保険は古いタイプです。主契約は残し、特約部分を解約することにしました。このように主契約だけでなく特約にも注意を払うことは重要です。
新しい医療保険に加入しても、特約として以前の保険をそのまま加入し続けている場合は保障がダブっています。筆者は、保険の見直しをしたいという相談者の保険証券を拝見する機会がありますが、ダブっていることに気づかずに加入し続けている事例は多々あります。
「少しの上乗せ料金で付加できるので」という理由で加入した特約は忘れがちです。初めに書いたとおり、日本人は保険好きで加入率は高いです。
「何か起きた時、経済的なリスクを賄えないので保険でカバーする」これが本来保険の使命です。「賄える貯金のある人は、保険は不要」という“保険不要論”の説得力はありますが、長年加入していた保険をすっかり止めるには、勇気が必要かもしれません。
「手放した後、もし…」と心配になるのなら、「その保険、必要?」と自問しながら、過分な保障を見直す程度がよいのではないでしょうか。大切な老後資金をつぎ込んで保険貧乏にならないように、早々の見直しをお勧めします。
(※)生命保険文化センター「生命保険に加入している人はどのくらい?」
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
この記事に関連するニュース
-
49歳貯金690万円。夫の収入が減ってしまいました。これから子どもの教育費がかかり、老後も心配です
オールアバウト / 2024年4月23日 22時20分
-
使い勝手がよくなった三大疾病保険、医療保険とどう違う?
MONEYPLUS / 2024年4月12日 18時0分
-
50代女性「生命保険」は必要?いらない?保険を選ぶポイントは
ハルメク365 / 2024年4月10日 20時0分
-
【夫婦の死亡保険金】必要な死亡保険金が1600万円と聞いて驚いています。すぐに生命保険に加入したほうがいいでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月1日 2時10分
-
若い頃に入った保険がそのままです。保険料は40代から上がると聞きますが、60代で見直しをすると損するのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年3月27日 10時10分
ランキング
-
1ねんきん定期便の見込額に注意!年金から天引きされる4つのお金を知っておこう
オールアバウト / 2024年4月25日 21時20分
-
2「乗り心地が良くなってしまうなんて……」日本唯一「カーレーター」の座席が“改善” 惜しむ声続々!?
乗りものニュース / 2024年4月25日 18時12分
-
3老けるスピード3倍も!老化を早める体の酸化って?予防のための7つの習慣
ハルメク365 / 2024年4月25日 16時0分
-
4「いつまでも結婚できない40代男性」の勘違い…高年収でも女性から選ばれない“深刻な原因”
日刊SPA! / 2024年4月25日 11時11分
-
5「ボケ防止に納豆はどこまで有効か」の最終結論…医師が解説「脳に効く食べ物」をめぐる驚きの真実
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください