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固定費の見直しが家計改善に有効なわけ

ファイナンシャルフィールド / 2021年6月7日 9時10分

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FP相談で家計の収支改善の相談に来られる方に対しては、まず、固定費の見直しをお勧めしています。この記事では、なぜ固定費の見直しが費用の削減に効果があるのか、また、具体的な固定費の見直しのポイントについて説明をしたいと思います。

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固定費と変動費

固定費とは時々の行動に関係なく毎月必ずほぼ定額で発生する費用をいいます。それに対し、変動費とはその時々の行動に応じて変動する費用をいいます。
 
代表的な固定費には次のものがあります。住宅費(家賃・住宅ローンの返済金など)、通信費(インターネット代金・スマホ代など)、保険料(生命保険、医療保険、火災保険など)、教育費、車関連費用、新聞・メルマガなど定期的に購入しているもの、スポーツジム、習い事費用など。
 
代表的な変動費は、外食費、交際費、光熱水道費、医療費などです。
      
固定費の削減が家計の収支改善に効果的である理由は、毎月一定額が継続的に支出されるためです。いろいろ工夫をして月当たりではわずかな金額の節約でも、その効果は長期にわたるので大きくなります。例えば、毎月1万円を減らすと、1年で12万円、10年で120万円というかなり大きな金額になるということです。
 
また、固定費削減のもう1つのメリットは知らない間に習慣化されて、コスト削減の努力が苦痛を伴わずにできるということです。それでは具体的に固定費削減の例とそのポイントについて述べていきましょう。
 

住宅費の削減

住宅費のうち代表的なものとして、賃貸住宅でいえば家賃、持ち家の場合は住宅ローンが挙げられますもし、事情が許せば、若干狭い住宅または都心から離れた郊外の住宅に引っ越すことで、家賃を減らすことが可能です。月額1万円家賃が削減できるのならば、先ほど述べたように、10年では120万円の出費減になります。
 
住宅ローンの場合、高い金利で借りているのであれば、借り換えにより金利を下げることが可能です。その場合は毎月の返済額が下がり、総返済額も大きく下がることになります。また、ローンの借り換えをしなくとも、ローン残高の一部を繰上返済することにより、総返済額を減らすことが可能です。
 

通信費の削減

通信費の削減で一番大きいのは今話題の携帯電話料金の削減です。携帯電話料金として、1人月額1万円以上を支払っている方は珍しくありません。
 
最近の動向の特徴はNTT、KDDIなどの大手業者が通信容量などを最低限に設定したプランを提示していることです。今までは、格安スマホ業者に変えると携帯電話の音声が乱れるなどのトラブルがあったのですが、大手業者のプランなのでその心配はありません。自分の用途に合ったプランを選ぶことが肝心です。
 
ただし、操作や設定のトラブルの際にきちんとショップでのサポートが受けられないプランもあるようなので、注意が必要です。
 
自分に合ったプランを選ぶには、携帯電話の料金体系や機能、スペックを十分に勉強して、自分のニーズに合った最も安いプランを選ぶことが肝要です。ご夫妻で一緒に変えれば月1万円以上の固定費削減も可能になるでしょう。
 

保険料の削減

保険料も毎月一定額を支払う固定費なので見直すと効果があります。まず、現在入っている保険の内容を調べて、重複している保険や特約があれば、それらをやめることです。
 
例えば自転車を運転するため、条例で義務化された自転車賠償保険に入っている場合、もし自動車保険や火災保険の特約で個人賠償責任保険に入っていれば、自転車賠償保険はやめても問題ありません。
 
二重加入だけでなく、販売員のセールストークにつられて、あまり必要性が高くない保障に加入していることもあるので、本格的に見直せば、かなりのコストダウンができる可能性があります。自分ではよく分からない場合は信頼のおける専門家に相談することを考えてもいいでしょう。
 
2つ目のポイントは、必要な保障は時間とともに変わっていくということです。家族構成や年齢が変わることで、必要な保障の金額や内容は変わります。人生の節目節目で保障をこまめに切り替えて、無駄な固定費を削減するのが家計改善のポイントです。
 
生命保険は働き手に万が一のことがあったとき、遺族の生活費を確保するために入るものです。子どもが小さい頃は大きな保障が必要ですが、子どもの成長とともに遺族のための保障金額を小さくすることができます。
 
例えば子どもが高校を卒業すれば、あとは大学だけなので自立までの教育費や生活費も少なくなり、生命保険の保障額を小さくすることが可能です。このように人生のステージに合わせて、保障を段階的に減らしていくことで家計を改善することができます。
 

まとめ

ここまで固定費見直しが家計の出費削減になぜ有効か、また、固定費削減の代表的な例の紹介を行ってきました。固定費削減はこれら以外にも可能です。皆さまご自身で固定費削減について考えてみることをお勧めします。
 
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

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