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一人で気楽に生活するために、今のうちにしておくこと

ファイナンシャルフィールド / 2021年10月6日 11時10分

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一人暮らしの世帯数は、最近は若い人だけでなく高齢者の世帯も増えています。性格の合わない人と無理に一緒に生活するくらいなら、1人で気楽に生活していきたいと考えている人もいらっしゃるでしょう。   しかし、気楽に生活するためには、その前に準備が必要です。今のうちに何の準備をしておいたら良いかポイントをまとめてみました。

一人暮らしの増加で快適な生活がしやすくなっている

日本の世帯構造は時代とともに変化しており、近年は高齢者単独世帯(一人暮らし)の増加が目立っております。厚生労働省「国民生活基礎調査」で単独世帯数の推移(1986年以降)を確認してみました。グラフでは65歳以上と65歳未満を男女別に載せています。
 

資料:厚生労働省『令和元年国民生活基礎調査』
※1995年は兵庫県を除いた数値、2011年は岩手県・宮城県・福島県を除いた数値、2012年は福島県を除いた数値、2016年は熊本県を除いた数値
※65歳未満は調査結果をもとに筆者が計算
 
国民生活基礎調査によると、2019年(令和元年)の総世帯数は5178.5万世帯で、そのうち1490.7万世帯が単独世帯(一人暮らし)となっています。総数に占める割合は28.8%で、1986年(昭和61年)と比べると10.6%増えています。世帯数で見ると、1986年の682.6万世帯から33年間で808.1万世帯も増えて2倍以上になっています。特に65歳以上の世帯が増えており、33年間の増加分のうち608.8世帯は65歳以上となっています。
 
これだけ単独世帯が増えたことで、1人で暮らすことの不自由さはかなり減り、快適な日々を過ごせるようになってきているはずです。しかし、誰でも無条件で快適に過ごせるわけではなく、快適に過ごすための準備は必要不可欠です。
 

お金と体の健康を確保しておきたい

一人暮らしに限ったことではないですが、老後(将来)へ向けて何の準備をしておけば良いのか、参考として老後の不安に関する調査結果をグラフにしてみました。調査は若い人も対象にしていますが、すでに高齢になっている人が感じている不安のほうが現実的だと考え、60~69歳と70歳以上をグラフに載せています。
 

資料:厚生労働省『平成30年高齢期における社会保障に関する意識調査』
 
調査では選択肢を9つ挙げていますが、どの世代でも不安のほとんどは「健康の問題」と「生活費の問題」に集中しています。70歳以上では健康の問題(66.1%)、生活費の問題(14.3%)、60~69歳では健康の問題(55.1%)、生活費の問題(28.0%)で、ともに2つで80%を超えています。年を重ねるごとに健康の問題の割合が増加しています。
 
調査結果から読み取れることは、老後の不安の大部分は体とお金の健康といえそうです。体とお金が健康であれば、大きな不安はなくなるのではないでしょうか。
 
一人暮らしでは、自分のことは自分でする必要があるので、今からでも体とお金の健康を維持できる最善の方法を考え、実行することが大事です。お金に関しての準備は、攻めと守りの両面があります。
 
勤労収入があるうちにできる限りの貯蓄や投資(攻め)をし、合わせて病気やけがに対する備え(守り)もしていきたいところです。もし病気等で働けない状態になってしまうと、治療費がかかるだけでなく、将来のお金を準備することも難しくなります。
 
自分の将来のためにライフプランを立て、実行し、いつまでも楽しい一人暮らしを実現していきましょう!
 
執筆者:松浦建二
CFP(R)認定者

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