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わが家に「保護猫」がやってくる! かかる費用は? ペット保険には入るべき?

ファイナンシャルフィールド / 2022年6月15日 12時40分

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2020年度の行政に保護された猫の数は4万4798匹です。そのうち、約2万5000匹は譲渡先が見つかりましたが、殺処分されてしまう猫も1万9705匹いました。   中には、保護猫を飼いたいと考える人もいるのではないでしょうか。   この項目では、保護猫を引き取る際にかかる費用や、ペット保険に入るべきかどうかについて、詳しく解説します。

猫の飼育にかかる費用

保護猫をお迎えする際には、保護猫を譲ってくれる団体に対して手数料を払います。ペットショップで猫を購入する場合よりは安いですが、3~5万円前後の譲渡費が必要です。譲渡費には猫を保護した際にかかった費用や団体を運営するために必要な費用が含まれています。「保護猫であっても無料でもらえるわけではない」ことを知っておきましょう。
 
保護猫を迎えるまでに、猫の生活スペースを用意しなければなりません。室内飼いの場合、ケージが必要ないように感じられるかもしれませんが、新しい環境に慣れるまでは自分の安心できるスペースが用意されていることで、ストレスを軽減できます。
 
また、キャットタワーやおもちゃは猫が運動不足を解消できるだけでなく、猫がくつろいで過ごすために必須のアイテムです。
 
猫を迎える前に用意しなければならないのは、次のようなものです。譲渡費のほかに2万5000円から3万円ほどがかかるとみておきましょう。

・猫用ケージ:1万円前後
・キャットタワー:1万円前後
・猫用トイレ/猫砂:3000円前後
・猫用ベッド:1000円~
・おもちゃ:500円~
・エサを入れるための器:500円前後

日々のエサ代やおやつ代が必要です。ドライフードは1.8kg入って500円前後から購入できます。一般的に1ヶ月ほどで1袋を使い切るでしょう。
 
ただし、個体によってはドライフードだと食欲がわかず、ウェットフードを好むこともあります。ウェットフードはドライフードと比べると割高になるため、1ヶ月当たり2000円前後かかるとみておくとよいでしょう。1年当たり2万4000円前後の食費が必要だと考えておくとよいです。
 

ワクチンや去勢・避妊手術も必須、マイクロチップの装着も義務化

保護猫を迎える際には、去勢手術や避妊手術を条件としていることが多いです。猫の去勢手術や避妊手術は後述するペット保険の適用範囲外ですので、相応のお金がかかります。
 
猫の年齢や体格によっても費用は変わりますが、オスの場合で約1万円~1万5000円、メスの場合だと1万5000円~2万円前後です。メスは開腹手術が必要なため、オスよりも割高になります。なお、手術のほかに手術前の血液検査や手術後の経過観察でも、1回当たり1000円~5000円の費用がかかります。
 
これらに加え、2022年6月から動物愛護法の改正に伴い、ショップやブリーダーは国の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度のデータベースへの情報登録が義務づけられました。既にマイクロチップを装着している保護猫の場合は、飼い主情報の変更が必要です。法改正前から飼育している場合の装着は努力義務です。装着費用は数千円~1万円で、迷い猫や災害時の探索を円滑にするなどの狙いがあります。
 
また、猫を室内で飼う場合でも感染予防のワクチン接種は必須です。室内飼いであっても感染力の強いウイルスに感染しますと、最悪の場合命を落とすことにもつながりかねません。特に保護猫の場合、行政が引き取る前に感染症にかかっていますと、弱っているときに体調を崩したり、他の猫に病気を感染させたりすることもあり得ます。
 
ワクチンは3種混合、4種混合、5種混合の3つがありますが、保護猫の場合は5種混合を打っておくと安心です。5種混合の費用は5000円から7500円ほどですが、これを1年に1度のペースで打つことになります。
 

保護猫もペット保険に入れるべき

動物病院で診察を受けますと、基本的に自由診療となるため高い診療費がかかる場合があります。猫が病気になったときの負担を軽減するために入っておくのが、「ペット保険」です。毎月、決められた額の保険料を支払う代わりに、病気やケガをしたときの診療費を減らすことができます。中には通院や入院・手術にかかる費用の9割を補償してくれる保険もあります。
 
保護猫の場合、猫の体調によってはペット保険を断られてしまうケースもありますが、年齢が分からなかったとしても動物病院などで推定年齢を算出することで加入できる場合があります。ペット保険については、保護猫を紹介してくれる団体や動物病院などを経由して入れる場合もあります。お迎えする猫がペット保険に加入できるようなら、加入しておきましょう。
 

1年目は約20万円が必要!ペット保険には加入すべき

保護猫を迎える際には、譲渡費や生活スペースを作るための費用、エサ代がかかります。また去勢・避妊手術やワクチン接種、2022年6月以降はマイクロチップ装着の費用も必要です。一部の地域では自治体や獣医師会が去勢・避妊手術の費用を補助しています。
 
1年目にかかる費用は20万円前後となります。2年目以降にかかる費用は減りますが、病気やケガをした際には急にお金が必要になることもあります。
 
万が一に備えて、ペット保険に加入しておくと安心ですが、必要なワクチン接種をしなかったことによる疾病の治療等も保険適用外となる場合がありますので、加入前に各商品の補償内容を確認しておく必要があります。
 

出典

環境省 犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況
環境省 犬と猫のマイクロチップ情報登録 犬や猫の飼い主の手続一覧
アニコム損保 猫を飼うのにかかる費用は一ヶ月でどれくらい?
ねこのきもちWEB MAGAZINE 2021年最新|オス猫の去勢手術の費用はどのくらい?助成金についても解説!
アクサダイレクト 猫を感染症から守るワクチン接種。種類、費用、副作用のリスクは?
日本ペット少額短期保険株式会社 いぬとねこの保険の特徴
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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