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掛け捨て型と貯蓄型の生命保険の違いは? 2つのタイプの活用法を解説

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月25日 10時40分

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生命保険には、掛け捨て型と貯蓄型の保険があります。掛け捨て型は支払った保険料が無駄になるから加入する利点が少ないという意見もありますが、実際のところ、それぞれどのようなメリットがあるのでしょう。   本記事では、掛け捨て型と貯蓄型の生命保険の違いや、両タイプの賢い活用方法について解説します。

掛け捨て型と貯蓄型の違い

掛け捨て型の生命保険とは、保険をかけて支払った保険料を「捨てる」、つまり保険料が戻らないタイプの保険商品のことです。掛け捨て型に対して貯蓄型は、保険料が積み立てられるタイプの保険商品を意味します。
 
仮に同じ保障内容の場合、貯蓄型よりも掛け捨て型の方が保険料を安く準備できる特徴があります。つまり貯蓄や運用の機能を別にして、保障にかかるコストをできるだけ安く抑えたいという場合には貯蓄型よりも掛け捨て型がおすすめです。
 

掛け捨て型の生命保険

掛け捨て型生命保険の主な商品としては、死亡の際に保障される定期保険や収入保障保険、そして病気やけがの際に保障を受けられる医療保険やがん保険などがあげられます。
 
「定期保険」は、保険期間が一定で、死亡保障がある貯蓄型の生命保険と比べると保険料が安く、また、同水準の保険料であれば保障をより手厚く受けられる傾向があります。契約後、一定期間ごとに保障が減っていく「逓減(ていげん)定期保険」などもあります。
 
「収入保障保険」は、定期保険の種類の1つで、死亡した場合、契約時に定めた保険期間満了時まで年金形式で保障を受けられます。また、保険会社によるものの、最低保証期間分の年金が受けられるように設定されているものもあります。
 
「医療保険」は、病気やけがをした場合に入院や治療費を保障する保険で、入院や保険会社所定の手術を受けたときに給付金を受けられます。特約として、通院給付金や先進医療にかかる費用を受けられるものなどもあります。
 
「がん保険」は、がんと診断されたら保障される保険で、入院や保険会社所定の手術を受けたときに給付金を受けられます。また、多くの保険会社には、がん診断給付金がついており、がんと診断されたら給付金が出るものとなります(具体的な給付の基準は商品ごとに異なります)。
 

貯蓄型の生命保険

貯蓄型生命保険の主な商品には、死亡の際に備える終身保険や養老保険、子どもの教育費を準備する学資保険、老後の生活費を準備する個人年金保険などがあります。
 
「終身保険」は、死亡保障が一生涯続く保険で、保険料が積み立てられていくタイプの保険商品です。保険料払込期間を終えると、その時点で支払った保険料と同額またはそれ以上の金額を解約返戻金として受け取れます。ただし、保険料払込期間中に解約すると支払った保険料の一部の金額しか戻ってこないため注意が必要です。
 
「養老保険」は、保障と貯蓄の機能を兼ね備えた保険で、保険期間中に死亡すれば死亡保険金を遺族が受け取ることができ、保険期間が満了すると死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れます。
 
「学資保険」は、大学費用などの子どもの教育費を準備するための保険商品です。入学時期に合わせて学資金を受け取ることができ、保険料払込期間を終えると満期保険金として受け取れます。もし契約者が死亡した場合、以後の保険料が免除され、満期保険金を入学時期に受け取ることが可能です。
 
「個人年金保険」は、老後資金を準備する保険です。契約時に定めた年齢から年金形式で受け取ることができ、受け取り方法は、確定年金、保証期間付有期年金、保証期間付終身年金などから選ぶことができます。
 
「確定年金」は、一定期間、生死に関係なく年金を受け取れます。「保証期間付有期年金」は、保証期間中は生死に関係なく年金を受けることができ、その後は被保険者が生存している限り年金を受け取れます。「保証期間付終身年金」は、保証期間中、生死に関係なく年金を受け取ることができ、その後は、被保険者が生存していれば一生涯年金を受け取れます。
 

活用方法

掛け捨て型と貯蓄型生命保険はそれぞれに活用できる場面があります。
 
掛け捨て型生命保険は、より大きな保障を必要とする時期に活用ができます。一般的には、子どもや配偶者などの生活を支えている最中で死亡した場合、遺族の生活が困らないようにするために契約を検討する場合があります。
 
貯蓄型生命保険は、将来に備えた貯蓄が必要なときに活用できます。例えば、子どもが進学した場合に備えて資金を準備する場合があてはまります。また、老後のために、国の年金だけでは不安と思っている場合にも選択肢となりうるでしょう
 
このように、掛け捨て型と貯蓄型はそれぞれに役割があるため、それぞれの特性をしっかり理解した上で購入を検討するのがよいでしょう。保険料は掛け捨てで支払ったお金が無駄になるからと安易に選択肢から外すことなく、万が一の場合に家族が生活に困らないかどうかなどを総合的に考慮し、慎重に検討するようにしましょう。
 

出典

一般社団法人生命保険協会 生命保険の基礎知識 STEP.6 主な個人保険商品の種類
 
執筆者:古田靖昭
二級ファイナンシャルプランニング技能士

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