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生命保険営業員は全国で何人くらいいる? どうやったらなれるの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月29日 11時20分

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生命保険営業員とは、生命保険を販売する各生命保険会社の販売員や、保険販売代理店で保険商品を販売するスタッフを指します。   一昔前は、戸別訪問や企業への飛び込み営業が行われていましたが、近年は複数の保険商品を同時に比較検討できる「保険ショップ」が台頭しており、窓口販売を行うスタッフが増えています。   本記事では、生命保険営業員の人数やなり方などを解説していきます。

生命保険営業員の人数は123万人

一般社団法人生命保険協会の調査によると、2016年度から2020年度にかけての代理店数や生命保険営業員の数は、図表1のように推移しています。
 
【図表1】

図表1

出典:一般社団法人生命保険協会 2021年版生命保険の動向
 
【図表2】

区分 人数
登録営業職員数 24万8601人
代理店使用人数 98万5726人
合計 123万4327人

出典:一般社団法人生命保険協会 2021年版生命保険の動向より筆者作成
 
生命保険営業員は、生命保険会社に所属している「登録営業職員」と、代理店に勤務する「代理店使用人」に分けられますが、合計すると生命保険営業員は約123万人です。
 
生命保険営業員の仕事内容は、リスクに備える必要がある人に対して保険を販売したり、窓口に保険相談に来た人に対して適切な保険を案内することです。保険にはさまざまな種類があり、また、一般の人の多くは保険に精通していないことから、生命保険営業員が果たしている役割は大きいといえるでしょう。
 
実際に、多くの生命保険会社で営業職員・営業スタッフの求人情報が出ており、また保険代理店においても販売スタッフの求人情報が出ていることから、生命保険販売員は売り手市場といえます。
 
そのため、生命保険販売員は、今後も安定した需要があると考えられるでしょう。
 

代理店は減少傾向にある

保険代理店は法人代理店・個人代理店ともに減少傾向にあります。保険商品の種類や特約は非常に多く、一般消費者にとって保険の内容を完璧に理解するのは容易ではありません。
 
保険代理店の中には、顧客の要望よりも自分たちの利益を優先して、インセンティブの高い保険商品を勧める店舗もあります。そして、この点を問題視した金融庁は、2016年に保険代理店の規制を強化しました。その結果、手数料やインセンティブ収入が減少し、運営が厳しくなった代理店が廃業することで店舗数が減少しています。
 
また、国が主導しているお得な制度であるNISAやiDeCoの登場に伴って、安定した手数料収入を得られていた養老保険や貯蓄型保険の魅力が薄まった、という背景もあります。
 
2020年以降は、コロナ禍において対面営業がしづらくなった影響もあるので、今後も代理店数の減少することが予想されています。
 

生命保険営業員のなり方

生命保険営業員になるためには、まずは保険会社や保険販売代理店から内定をもらって社員になる必要があります。
 
入社後に生命保険の販売を行う場合は、「生命保険募集人」の資格を取得しなければなりません。なお、この生命保険募集人資格の試験はCBT方式で行われており、合格率も80%以上の比較的簡単な試験です。
 
生命保険募集人資格の取得は、あくまでも「保険を販売するための前提」であり、お客さまに保険商品を契約してもらうためには、金融知識や保険知識が必須となります。多くの職場では、FP2級などの金融系資格の取得が奨励されていますが、積極的に勉強して知識を磨いていく必要があります。
 
また、企業内で勉強会や研修の機会があれば積極的に参加して、知識を習得したり、ロールプレーイングを通じて営業力やコミュニケーションスキルを磨くことも重要です。
 
生命保険外交員になるためのハードルは低いですが、その後の努力や知識のアップデートをすることが重要といえるでしょう。
 

出典

一般社団法人生命保険協会 2021年版生命保険の動向
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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