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最近よく聞く『終活』って?いつ頃、何のために、何から始めればいいの?『終活』を行う5つの目的とは。

ファイナンシャルフィールド / 2018年8月19日 9時30分

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遺された家族のために、できることをしておくことが大切、という機運が高まっています。   しかし、あまりにも「やっておくべき」論が強くて、おっくうになっていませんか? そのため本人も、その家族も、なんとなく言いづらくなり、後回しになってしまっているように感じます。   「相続する財産は何があるの?」「不動産の所有権は?」「葬儀には誰を呼んでほしいか?」「パソコンやSNSのパスワードは?」。確かに大切なことです。   しかし、子や孫、家族に伝えておきたいこと、知っておいてくれると嬉しいことは、それだけでしょうか?   今一度、「終活とは」「終活は何から始めればいいのか」について考えてみましょう。  

そもそも終活とは誰のためのもの?

終活を考える理由に、「家族に迷惑をかけたくないから」「子どもがうるさいから」という声をききます。
そもそも終活は自分自身の人生を振り返り、今後をよりよく生きていくための手段です。迷惑をかけたくないから、子どもに強制されて、などの理由で行うものではありません。
ぜひ、生きてきた集大成として、終活を考えてみてください。終活は、まずは自分のために行うものです。
 

終活を行う5つの目的

終活の主な5つの目的を、順に見てみましょう。
(1)自分自身の今までの生き方・考え方を振り返り、自分史として人生を総括するため
自分のことはよく分かっているようで、分かっていないもの。今までどういう価値観で生きてきたのか、あの時の選択はどういう意図があったのかなど、せっかくの機会ですから自分自身についていろいろと振り返ってみませんか?
(2)家族とコミュニケーションをとるため
介護になった時や、万が一の時の話を、家族となかなかできていない方は多いと思います。これから起こるいろんな出来事について家族とコミュニケーションをとりながら、自分自身の意思を伝えていきましょう。
終末期医療や介護・葬儀・お墓のことを伝えておくことは、とても大事な終活の一つだと言えます。
(3)想いと財産の棚卸しを行うため
(1)(2)を行うことで自分自身の想いが明確になってきます。
「この着物は長女に」「このバッグは長男の嫁にあげよう」「自宅不動産は独身で親の面倒をみてくれている次女に」と、想いが棚卸しされてきます。
同時に、財産はどこに何があるか、相続税はかかるのか、かからないのかなど、財産の棚卸しを行う中で相続対策を進めていく必要性を感じるかもしれません。
(4)生前整理のため
(3)を行うことで、「使わない物は今のうちに捨てておこう」「不動産の共有を解消しておこう」「株は売却し現金を多めに用意しておこう」など、財産の承継がスムーズに行える可能性があります。
(5)家族が笑顔で相続を迎えるため
終活の真の目的は(1)から(4)を行うことで、大切な家族が揉めることなく笑顔で相続を迎えることができるように、今から準備をしておくことではないでしょうか?
 

終活の集大成としてエンディングノートの活用を

終活を進めていくと、相続税の対策や公正証書遺言の作成、家を売却して老人ホームに入る準備など、いろんな対策が必要となる可能性があります。
「公正証書遺言も遺したし、相続税の節税対策や納税資金の準備もばっちり。これで我が家の終活は完璧だ」本当にそうでしょうか?冒頭でも説明しましたが、子や孫など、大切な人に遺したいものは財産だけですか?
せっかく、終活を行う5つの目的を実行したのであれば、ぜひエンディングノートも活用してください。エンディングノートを使い、先述の5つの目的を考えていけばいいのではないでしょうか。
「あなたが生まれた日は晴れていて青空が綺麗だったから晴子という名前にしたのよ」「お父さんは上司とケンカして会社を辞めようと思った時に、あなたの寝顔を見て思いとどまったのよ」などと話しながら、書いていけば親の想いが子や孫に伝わり、家族の絆が深まるきっかけになるかもしれません。
終活は気が重いと思っていた方も終活の目的が理解できれば、やる気が出るものです。誰のためでもない、自分自身のために行うことが家族のためにもなります。
家族がいつまでも仲良く家族のカタチを続けていけるよう、エンディングノートを上手に活用してください。
Text:一橋 香織(ひとつばし かおり)

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