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過去、日本国内で特に降水量の多かった場所を調べてみました

ファイナンシャルフィールド / 2018年8月28日 22時30分

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降水量は、1日の降水量だけでなく、年間の降水量も場所によっては数倍の差があります。   旅行やビジネスで訪問する場所の降水量を事前に知ることで、予定が立てやすく効率の良い旅行に結び着くことになるかもしれません。   また、住まい選びの判断材料のひとつにもなるかもしれません。 どこに住むかは、その方の考え方、好み、経済的なこと、勤務先、家族構成などなど、様々な要素を考慮しなければならない人生の大きな決断のひとつです。   今年は、異常気象ともいえる現象が各地で起こっています。住む場所を考える上で、その土地の季候を考慮する方も多くなっているのではないでしょうか。   ここでは、過去、日本で特に降水量の多かった場所を調べてみました。住まいと人生を考える上で、御参考になれば幸いです。   Text:松浦 建二(まつうら けんじ) CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士

1日の降水量が過去最も多かったのは高知県の魚梁瀬

下記は気象庁のホームページから、日本全国の観測地点で1日の降水量が多い地点をまとめたものです。気象庁のホームページにある歴代ランキングは各地点の観測史上1位の値のみなので、1位以外も含めて上位20地点、歴代33位まで載せておきます。
 

資料:気象庁
※観測地点によって観測開始時期は異なります。
1日の降水量が過去最も多かったのは高知県の魚梁瀬(馬路村)で、7年前の2011年7月に851.5mmを記録しました。851.5mmというのは水槽があれば1日で85cmの高さまで水が溜まる雨量なので、もう恐怖しかないです。
降水量が2番目に多かったのは奈良県の日出岳(上北山村)で844.0mm、3番目が三重県の尾鷲(尾鷲市)で806.0mmを記録しています。尾鷲は雨が多い場所として、筆者が子どもの頃に学校で習った記憶があります。
都道府県別にみてみると、三重県が8回で最も多く、次がお隣の奈良県で7回となっています。3番目は高知県、4番目が宮崎県になっていることから、西日本の太平洋側で豪雨が発生しやすいといえます。
降水量の多い時期は、沖縄県の多良間以外は全て7月~9月となっています。特に9月が20回と多いことから、台風の時期に西日本の太平洋側で時々ものすごい豪雨が発生していると考えられます。
 

東京都心で1日に371mmもの降水量を記録したことがある!

先の1日の降水量記録では大都市が一つも含まれていないので、東京都と大阪府の降水量記録も調べてみました。東京都は諸島部(伊豆諸島と小笠原諸島)を除いています。
 

資料:気象庁
※観測地点によって観測開始時期は異なります。
都内で1日の降水量が最も多かったのは小河内(奥多摩町)で、2007年に482mmを記録しています。そして2番目に東京(千代田区)が371.9mmを記録しています。1958年9月26日は狩野川台風が関東に上陸し、豪雨により多くの死者・行方不明者が出ました。
都内で降水量が多いのは小河内や小沢(檜原村)等の山間部で、平野部では一昨年の2016年に青梅で264.5mmを記録しています。
 

資料:気象庁
※観測地点によって観測開始時期は異なります。
大阪府内で最も降水量が多かったのは熊取(熊取町)で、2017年に281.5mmを記録しています。同じ日に河内長野(河内長野市)でも263.5mmを記録しています。大阪(中央区)でも250.7mmの記録がありますが、東京都と同じでかなり昔の出来事です。
東京や大阪の降水量は、魚梁瀬や日出岳、尾鷲等に比べたらかなり少ないです。ただ治水対策や住んでいる人の心構えにもかなり差があるので、降水量の多さと水災の規模は必ずしも比例しません。
 

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