旅行中の犬や猫の世話、どうしてる? ペットに家でお留守番してもらうときの助っ人「ペットシッター」とは
ファイナンシャルフィールド / 2018年8月28日 23時0分
旅行に、里帰りに、頭を痛めるのがペットのこと。最近はペットホテルも進化しています。お散歩もしてくれますし、部屋だって、狭いケージもあれば広めの個室だってあります。 もちろんお金さえ出せば。でも、慣れた子ならまだしも、「いつもと違うところで眠れるかしら」「ほかの犬や猫がいて大丈夫?」と不安は尽きません。 ちゃんとお世話をしてもらっていたけれど精神的にダメージを受けて、お迎えに行ったらすっかり元気をなくして別犬(猫)になっていた、悪くすれば病気になってしまったなんて話も聞きます。
ペットにとってどの選択肢がベストか
「○日後にはちゃんと迎えに来るからね。安心していい子で待っててね」そんなふうに言葉が通じたらどんなにいいだろう。
誰もが思うところですが、いくら心が通じ合っていてもそうはいかないのが現実。ご主人さまは自分をこんなところに置いてどこに行ったんだろう。再び会えるんだろうか、自分はこれからどうなっちゃうんだろう。そんなふうに愛犬・愛猫が不安に過ごしていると思うと、旅も里帰りも心底楽しめません。
「ええい、なら連れて行っちゃえ」と思う人も多いでしょう。しかし、ペット連れの旅は制限要素が多すぎるものです。宿泊はもちろん、入れる店、観光スポットもかなり限られ、ドライブ時のちょっとしたトイレ休憩だって気が抜けません。
エンジンを切った車内に置いてしまえば、夏ならたちまち熱中症です。里帰りだけだからといっても、実家が必ずしも歓迎してくれるとも、ペットにとって快適な環境とも限りません。ペット自身も旅を楽しむかといったらかなり疑問。おうち大好きの猫なんか「冗談じゃにゃい!」と言うんじゃないでしょうか。
ならば、家でお留守番してもらうのはどうでしょう。ご主人がいなくなる不安は同じですが「住むところが変わる」「他の犬猫と一緒」の2つは解決します。では、その間のお世話を誰に頼むか。その助っ人がペットシッターです。
トラベルがトラブルにならないよう。プロに託す安心感
鍵を預け家に来てもらい、餌とトイレの世話、わんこには散歩、にゃんこには遊ぶ(猫が遊びたければですが)、ときにはブラッシングといったサービスがつきます。
料金は犬の大きさにもよりますが60分で2500~9000円ほど。散歩のいらないにゃんこなら2匹まで2000円くらいから。以上の料金プラス交通費。ペットホテルの1泊2日の料金より少し安くすむイメージです。ただし多くの場合、初回登録料がかかります。
「知らない人に鍵を預けるのは不安。だったら友人に頼むほうがいい」という人もいるでしょう。けれど友人に頼む場合も、上記程度の謝礼は最低限必要でしょうし、プラスお土産くらいは用意しなくてはなりません。
それはともかく、心配なのはトラブルがあったとき。ペットを逃してしまった、ペットにケガをさせた、散歩中に通行人にケガをさせた、あるいは友人自身が噛まれた……。うちの子に限ってというようなことも、普段と違う状況では起こり得ます。
誤って家の物を壊してしまったなどということもあります。考えたくはないですが、こうしたトラブルで賠償問題が発生することもあり、愛するペットに何かあれば大切な友人との関係まで壊してしまう危険があります。
その点、多くのペットシッター派遣の会社では保険に入っています。利用する際には、必ず保険に入っているかどうかを確認しましょう。特にトラブルの危険が増す「散歩」までお願いしたい場合は、友人よりこうしたプロに依頼するほうをお勧めします。
留守中の様子も逐一報告
シッターは事前に訪問し、お願いする犬や猫と会っておくとともに、家の環境や勝手、餌の種類やあげ方など普段の生活、どんなお世話を希望するかをしっかりと打ち合わせします。
指定された部屋以外は入らないなどの約束を交わし、またメール(写真や動画付)などを使ってペットの様子をその都度報告してくれたり、なかには施錠確認の写真を添付してくれたりするところもあります。ちょっとした鉢植えの水やりや金魚の餌やり、郵便物の取り込みなんかもお願いすればついでにやってくれるところも多いようです。
これってけっこう助かりますよね。
オプションで、留守宅のペットの様子が見られるカメラを設置してくれるなどのサービスを用意しているところもあります。ペットシッターのなかには動物看護師やトレーナー、トリマーなどの資格を有する人もいて、介護の必要なペットに対応してくれるところもあります。
愛犬や愛猫も慣れて信頼関係をもてるシッターさんが見つかれば、ヒトもペットも、ずいぶんと身軽になり安心できるはず。もしかしたら何かのアニメ映画であったように、主のいない家での留守番を、大いに満喫しちゃうようになるかもしれませんよ。
Text:田中 恭子
監修:FINANCIAL FIELD編集部
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