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東京よりも大阪の方が住みやすい その理由は家賃の安さ?

ファイナンシャルフィールド / 2018年9月22日 23時10分

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英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」がこのたび発表した「2018年世界で最も住みやすい都市ランキング」で、大阪が3位にランキングされ、ニュースになりました。   東京は7位。1位はオーストリアの首都ウィーンです。  

職住の近さと家賃の安さで軍配?

冒頭の調査は世界140都市について、政治的安定性、社会的安定性、犯罪、教育、健康医療制度の利用しやすさなどの項目を評価し、順位付けしたものです。
「住みやすい街ランキング」は、複数の機関で実施されています。調査機関によって項目も違うでしょうし、詳細をここで深堀りはしません。大阪が東京より住みやすいとされたのは、通勤時間が短いことや家賃が安いことが理由と推測されます。異論もあるでしょうが、大阪出身者の私としては3位に選ばれたことは嬉しいです。
これは個人的な意見ですが、お恥ずかしながら大阪人は東京にライバル意識を持っています。もともと都は奈良や京都にあり、日本の中心は関西だったのに、という思いがあるのかもしれません。
大阪は商人の街です。昭和40年代頃までは、「政治は東京 経済は大阪」の役割を担っているという自負がありました。ワシントンとニューヨークという関係を目指していたのかもしれません。しかし、その後東京一極集中が進み、大阪発の企業も本社を東京に移してしまいました。大阪は次第に存在感が薄れてしまいました。
 

知れば面白い、大阪の良さ

住みやすい場所が働きやすい場所なら、大阪の復活も近いと考えられます。
厚生労働省の16年度の調査によると、大阪府の開業率は6.7%で全国平均5.6% 東京都6%を上回り2年連続で増加しています。これは行政のスタートアップ支援によるところも大きいですが、それだけが理由ではありません。
「住みやすさ」でも大阪のメリットになっていた賃料の安さが、開業率アップに大きく貢献しています。景気の好調により都心の空室率は10年ぶりの低さです。思うような事務所や店舗を構えることが難しくなっている中で、「東京にこだわる必要があるのか?」となると、大阪で起業する選択肢が浮上してくるのではないかと考えます。
大企業は本社を東京に移しましたが、ほとんどは大阪に支社を置いています(あるいは、東京・大阪どちらも本社制の会社も多数あります)。それに伴い、関連企業や下請け企業も多く、商談するチャンスが身近にあるのではないでしょうか。
起業する人以外の求人はいかがでしょう。
昨今、大阪もインバウンド効果で景気が良いです。大阪の観光名所は少ないですが、京都・神戸・奈良の観光地に近いという地の利があります。
また、「食い倒れの街」として、インバウンドの胃袋を掴んでリピータを増やしていると推察しています。独特の個性を活かして、東京とは違った魅力を発信して欲しいです。
“住みやすさ”と“働きやすさ”は両方揃って成立します。“住みやすい街”にランキングされたことで、関西圏外の方にも大阪の魅力を知って欲しいと思います。関西弁が怖いとか、おばちゃんキャラが強すぎるといった先入観を持っている方、これらを笑いに代えて、大阪を再発見していただけると嬉しいです。
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
相続診断士

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