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老若男女を問わずにお問い合わせが増えている?「外貨投資」

ファイナンシャルフィールド / 2019年1月19日 9時0分

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最近、個別の面談でも、セミナーの会場でも「外貨による運用」についての問い合わせをいただくことが増えました。老若男女を問わず、複数の方からです。外貨って、そんなに魅力的ですかね?  

そもそも外貨とは?そもそもお金とは?

そもそも外貨とは、読んで字のごとく「外国のお金」です。では、そもそも「お金」って、なんでしょうか?よく、お金には3つの役割があると、言われていますね。簡単におさらいしておきましょう。
 
☆貯金
☆決済(要するに、支払い)
☆物差し(物の価値を計る)

 
お仕事がら外国と取引なさっている方、例えば、商社や旅行代理店の方は、外貨を「決済」に活かすことでしょう。外貨が魅力的に感じるのは、お金の役割の一つ「貯金」の、それも利子についてでしょうか?
 
と言いますのも、マイナス金利の影響で、利息がほとんど付かない(=預ける額によっては利息が全く付かない)円の預金に比べると、やはり魅力的に映るのでしょうか?例えば、あるメガバンクの1年満期の外貨定期預金の利率は0.58%ですから…。
 

外貨につきものの「為替(=かわせ)」とは?

外貨には為替がつきものです。為替とは、円と外貨を交換する時の、いわば「交換レート」のことです。ニュースなどで報じられていますので、耳にされたことがあるでしょう。
 

「円高」と「円安」って、どっちがどうだっけ?

外貨について話題になると、決まって、「円高と円安、どっちがどうだっけ?」と、一人でパニックになる方が珍しくありません。「円」で考えるから、パニックになるのです。為替は為替だと考えずに、「外貨を買うのに必要なお金」だと思えば良いのです。
 
ここでは、ドル(=$)で考えることにしましょう。今、「1ドルに対する為替レートが110円」だったとします。つまり、「1ドルは110円で買える」と言えるのではないでしょうか?
 
それが、翌日には「1ドルに対する為替レートが115円」になったとしましょう。つまり、「1ドルは115円で買える」と言えると思いますが、前日に比べると「ドルの値段」が「上がった」とも言えますね。ドルの値段が上がったから「ドル高」です。そして、それは「円安」ということです。
 
逆に、1週間後には「1ドルに対する為替レートが100円」になったとしましょう。つまり、「1ドルは100円で買える」と言えると思いますが、前日に比べると「ドルの値段」が「下がった」とも言えますね。ドルの値段が下がったから「ドル安」です。そして、それは「円高」ということです。
 

円高と円安、どっちがお得なの?

今から、外貨による運用を始めよう、という方でしたら。「円高ドル安」のほうが望ましいでしょう。と言うのは、「ドル安」なら、ドルを「安く買える」からです。
 
もっとも、「いつ」と比べて、「円高ドル安」なのでしょうか?それは、「将来の見込み」と比べて、です。そして、すでに外貨による運用を行っている、すなわち、外貨をお持ちの方でしたら「円安ドル高」のほうが望ましいでしょう。
 
この場合、「いつ」と比べて「円安ドル高」なのでしょうか?それは、「外貨による運用を始めた時」と比べて、です。
 

為替差益&為替差損

「外貨による運用を始めた時」に比べて、「円安ドル高」になっていれば利益があります。
 
例えば、「外貨による運用を始めた時」に1ドル100円だったとします。そして、「外貨による運用を終える=外貨を円に替える」時に、1ドルが120円になっていれば、…その差額20円が利益になります。この利益のことを為替差益(=かわせさえき)と言います。
 
「外貨による運用を始めた時」に比べて、「円高ドル安」になっていれば損失となります。例えば、「外貨による運用を始めた時」に1ドル120円だったとします。そして、「外貨による運用を終える=外貨を円に替える」時に、1ドルが100円になっていれば、…その差額20円が損失になります。この利益のことを為替差損(=かわせさそん)と言います。
 

外貨による運用の魅力…?

外貨を外貨定期預金などで運用したとします。
 
外貨定期預金として、銀行に預けている間、時期が来れば「円の預金」よりも高い利率の利息を得ることができます。そして、「外貨による運用を始めた時」に比べて、(外貨定期預金の)満期時に「円安ドル高」になっていれば為替差益があります。
 
いかがでしょうか?外貨による運用って、魅力的でしょうか?次回から、外貨による運用について、少しばかり掘り下げてみたいと思います。
 
執筆者:大泉稔(おおいずみ みのる)
株式会社fpANSWER代表取締役
 
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