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薬局に行ったら「マイナンバーカード」の提示を求められた! 年3回くらいしか利用しませんが、マイナ保険証にしたら「得」ですか? 薬代はいくら安くなるでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月23日 2時20分

薬局に行ったら「マイナンバーカード」の提示を求められた! 年3回くらいしか利用しませんが、マイナ保険証にしたら「得」ですか? 薬代はいくら安くなるでしょうか?

処方箋薬局で突然マイナンバーカードの提示を求められ、驚いた人もいるのではないでしょうか。特に年3回ほどしか利用しない場合は、制度変更にも気付きにくいかもしれません。   また、マイナ保険証が普及する中で、「薬代は本当に安くなるの?」「どれくらい節約できるの?」と気になる人もいることでしょう。   本記事では、マイナ保険証を使うことで具体的にどれくらい薬代が安くなるのか、そのほかのメリットや注意点について解説します。

薬代はどれくらい安くなる?

2024年11月まではマイナ保険証を使うと、従来の健康保険証で受診する場合に比べ、医療機関や薬局での負担が軽くなります。具体的には初診料や再診料、調剤管理料で金額に差が出ます。
 
以下は、3割負担の場合について、従来の健康保険証からマイナ保険証にした金額の差です。


・初診時

3点(9円)→1点(3円)
 
・再診時
2点(6円)→1点(3円)
 
・調剤時
3点(9円)→1点(3円)

マイナ保険証を利用することで初診時に6円、再診時に3円、調剤時には6円の節約ができることが分かります。
 
【薬代について】
薬代については、マイナ保険証を利用したからといって、直接的な値下げはありません。ですが、調剤管理料が6円安くなるため、薬局での支払総額は若干安くなります。
 
例えば、風邪薬を処方された場合、従来の健康保険証では調剤管理料として9円かかるところ、マイナ保険証なら3円で済むため、1回あたり6円安くなる計算です。しかし、2024年12月からは、マイナ保険証の有無に関わらず一律3円の負担に変わります。
 

マイナ保険証とは

マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として使えるようにした新しい仕組みです。従来の健康保険証の代わりに、マイナンバーカードを医療機関や薬局で提示するだけで保険診療が受けられます。
 
マイナ保険証を利用すると、金銭的な負担の軽減だけでなく、ほかにもメリットがあります。
 

(1)医療情報の共有がスムーズ

情報提供に同意しておけば、過去の診療情報や処方された薬の情報を、医療機関や薬局と共有できるようになります。そのため、初めて受診する医療機関などであっても、より適切な医療サービスを受けられます。
 

(2)高額療養費制度の利用が簡単に

高額療養費制度とは、医療機関や薬局で支払った額が、1ヶ月の上限額を超えた場合、その超えた金額を支給される制度です。これまでは、いったん全額を支払った後に書類を提出し、上限額を超えた分の払い戻しを受ける制度でしたが、マイナ保険証を使用すると、従来書類の申請が不要となります。
 
そのため、公的医療保険が適用される診療に対しては、限度額を超える分を支払う必要がありません。
 

(3)就職・転職の後もそのまま利用可能

転職や結婚、引っ越しのときなど、新しい健康保険証の発行を待つことなく、継続してマイナ保険証で医療機関や薬局を利用できます。
 

マイナ保険証利用の注意点

マイナ保険証は利用者にとってメリットが多くありますが、注意しなければならないこともあります。
 

(1)対応している医療機関や薬局の確認

一部の医療機関や薬局では、マイナ保険証に対応していない場合があります。そのため、初めて受診するときは、使えるかどうかを事前に確認しておくと安心です。対応しているかどうかは、医療機関のホームページや事前の問い合わせで確認できます。
 

(2)情報提供に関する同意

マイナ保険証を利用する際には、医療機関や薬局に情報を閲覧させるための同意が必要になります。ですが、プライバシーが気になる場合もあるでしょう。
 
そんなときは、情報提供の範囲を自分で限定することができます。自分の個人情報がどのように使われるのかを確認し、納得した上で利用することが大切です。
 

(3)暗証番号の管理

マイナンバーカードの暗証番号は、忘れないように十分注意してください。暗証番号を失念してしまうと、マイナ保険証を利用できなくなる可能性があるからです。心配であれば、パスワードを記した紙を安全な場所に保管することをおすすめします。
 
これらのポイントを踏まえて、マイナ保険証を安心して活用できるようにしましょう。
 

まとめ

2024年11月までは、マイナ保険証を使えば、初診料や調剤管理料が安くなり、医療費を少しだけ節約できます。ただし、現行の保険証が廃止される2024年12月以降は、マイナ保険証の有無に関わらず負担は変わりません。
 
しかし、マイナ保険証にすることで、医療に関わる手続きが簡単になるなどのメリットもあります。マイナ保険証を使おうか迷っているなら、本記事を参考にして、自分に合うかどうか考えてみてください。
 

出典

厚生労働省保険局医療課 医療DX推進体制整備加算・医療情報取得加算の見直しについて
厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用のメリット
デジタル庁 マイナンバーカードの健康保険証利用
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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