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母の遺品で18金のダイヤが見つかった!買取専門店に売ったあとに兄弟から「返して」と言われたのですが、いまさら返してもらえるの?

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月7日 8時40分

母の遺品で18金のダイヤが見つかった!買取専門店に売ったあとに兄弟から「返して」と言われたのですが、いまさら返してもらえるの?

金は一般的に買取専門店で高く売ることができ、金相場は2024年の10月には過去最高値の1グラム1万5000円を突破しました。   しかし、売ったあとに「手元に残しておけばよかった」と後悔したり、今回の事例のように家族から「返して」と言われたりするケースもあるかもしれません。さらに、金の買い取りは日によって価格が変動することもあるため、場合によっては返品してもらってもっと高く売れる日に売りたいと考える方もいるでしょう。   そこで今回は、買取専門店に一度売ったものは返品してもらえるのかや金は現在どれくらいの価格で買い取りされるかについてご紹介します。

買取専門店に売ったものを返してもらうことは可能か|クーリングオフ制度の適用は?

今回の事例のように、18金の指輪を買取専門店に売った場合、基本的に返してもらうことは難しいと考えられます。というのも、買取専門店でものを売る際は、多くの店舗で返品不可であることを説明し、書面にサインします。この段階で双方が合意のもと買い取りが行われるため、返品は困難でしょう。
 
また、買取専門店での買い取りはクーリングオフが適用されないため、18金の指輪を売ってから8日以内であっても返品はできません。そのため、買取専門店で自分が売った宝石やブランド品を手元に戻したい方は、売却後の再購入が最も確実な方法になります。
 
一方で、訪問買い取りの場合は、原則としてクーリングオフが適用できます。買い取り方法によってクーリングオフの適用条件が異なるため、必ずしも売った品物が返ってこないわけではありません。
 

金はどれくらいの価格で買い取りされるのか

18金の指輪の買取価格は店舗や日にちによって異なるため、一概に金額を断定することはできません。
 
2024年12月4日時点では、18金1グラム当たりの買取相場価格は1万400円前後です。金相場は年々高くなっており、2024年の10月には過去最高値の1グラム1万5000円を突破しました。
 
実際に、5.9グラムの18金の指輪が6万円ほどで買い取られており、遺品で見つかれば資産として大きな役割を果たすでしょう。今後も金の買取価格は高い状態を維持すると考えられていますが、遺品・不用品整理で金を売る際は事前に1グラム当たりの買取価格を確認することがおすすめです。
 

金の買取価格が高い理由と高値で売るコツ

金の買取金額が上昇している要因のひとつとして世界情勢の悪化が考えられます。というのも、テロや戦争などで世界情勢が悪化すると、通貨の価値が下がる可能性があるため、リスクに備えて金を資産にしようとする方が増加する傾向にあります。
 
特に、現在は2022年に開始されたロシアとウクライナの戦争が国際的に問題視されており、世界経済・金融市場への影響はダイレクトです。経済産業省の「通商白書2022」によると、世界の株式市場の動向を示すMSCIの世界指数(先進国分)は、ロシアによるウクライナ侵略の直前と比べて3.8%下落しています。
 
また、円安状況も金の高額買い取りが行われる理由のひとつです。というのも、金は国際的に取引が行われるため、円安・ドル高の方が海外投資家からの需要が高まり、金の価格が上昇しやすくなります。
 
日本銀行の「外国為替市況」によると、2024年12月4日時点で1ドル150円前後を推移しており、2024年6~7月にかけては一時1ドル160円台を突破しました。2023年前半は130円前後だったため、より金の価値は上がっていると考えられます。
 
以上から、金を高値で売るためには、世界情勢や為替市場・経済状況を確認しましょう。あわせて、買取業者のサイトからその日の金の買取価格を調べると、おおよその価格が想定できます。
 
また、金の状態を確認することも大切です。汚れがある場合はガーゼなどを使ってきれいにしておくと、状態のよい金と見なされ、高値で買い取ってもらえる可能性があります。
 
ほかにも、業者によってはまとめて売ったり付属品も一緒につけたりすることで買取価格が上がるケースがあります。遺品整理をする際は、ジュエリーやブランド品はまとめておくと売り残しを防げるでしょう。
 

買取専門店に売ったものは基本的に返品不可! 売却する際は慎重に

18金の指輪は買取専門店で返品不可の説明や書面のサインをした場合、基本的に返品してもらうことはできないと考えられます。買取専門店まで赴いて売った場合クーリングオフ制度も適用されないため、自身で再購入する方法がどの店舗でも対応できる方法になるでしょう。
 
また、2024年も金は高額取引がされており、18金の価格は現在1グラム当たり1万400円前後です。日によって買取価格が変動するため、少しでも高く売りたい方は世界情勢や為替市場などの確認がおすすめです。
 
売ったあとに「手元に残しておけばよかった」「もう少し持っておいた方が高く売れた」と後悔しないためにも、売却する際は慎重に行いましょう。
 

出典

経済産業省 通商白書2022 第I部 第1章 世界経済に対する地政学的不確実性の高まりと経済リスク 第1節 ロシアのウクライナ侵略による世界経済への影響 1.世界経済と金融市場・商品市況の動揺
日本銀行 外国為替市況(日次)一覧 外国為替市況(12月4日)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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