実家は毎日「こたつ」を12時間つけているそうです。1ヶ月でどのくらい電気代がかかるのでしょうか？

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月17日 5時0分

下半身を効率的に暖めてくれるこたつは、火を使わない暖房器具として昔から人気を集めています。家にこたつがあると、「つい何時間も入りっぱなしになってしまう」ということもあるでしょう。こたつは省エネ効果の高い暖房器具といわれていますが、実際に電気代はどのくらいかかるのか、確認しておいた方が安心です。本記事では、こたつを1日12時間つけた場合の1ヶ月の電気代を計算するとともに、こたつのメリット・デメリットや節電方法についてもご紹介します。

こたつを1日12時間つけた場合の電気代

こたつの電気代は「消費電力×使用時間×電力料金単価」という計算式で算出できます。消費電力はこたつの説明書などに記載されているため、確認しましょう。単位が「ワット」になっている場合は、1000で割って「キロワット」に変換する必要があります。

電力料金単価については、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として公表している「31円／キロワットアワー」を使用し、次の条件のこたつの電気代を計算してみましょう。

・温度調節目盛「高」：145ワット

・温度調節目盛「中」：92ワット

・温度調節目盛「低」：73ワット

上記の計算式に当てはめると、温度調節目盛を「高」にした場合の1時間の電気代は約4.5円、「中」では約2.9円、「低」では約2.3円となります。1日12時間つけた場合だと「高」が約54円、「中」が約35円、「低」が約28円です。

1ヶ月（30日）に換算すると、以下の電気代がかかる計算になります。

・温度調節目盛「高」：約1620円

・温度調節目盛「中」：約1050円

・温度調節目盛「低」：約840円

温度調節目盛を「低」に設定しておけば、1日に12時間こたつをつけていても1ヶ月の電気代が1000円を下回る可能性があります。

こたつのメリットとデメリットは？

こたつは電気代が安いことが大きなメリットといえるでしょう。例えば、暖房時の消費電力が915ワットのエアコンは1時間当たりの電気代が約28円なので、こたつを温度調節目盛「高」で1時間使用した場合でも23.5円も安く済みます。

そのほか、暖まるスピードが速いことや空気が乾燥しにくいことなどがメリットです。また、灯油を必要とするストーブなどと違い、途中で燃料を買い足したり臭いに悩まされたりする心配もありません。

ただし、こたつを置くためのスペースが必要になるため、狭い部屋だと設置することが難しい場合もあるでしょう。また、オフシーズンには収納するためのスペースも用意しなければなりません。

こたつの電気代をおさえる方法

こたつの電気代をもっと節約するには、こたつ用の敷布団を敷いて暖かい空気が床に逃げないようにしたり、床との間にすき間ができないように大きめの掛け布団を選んだりするとよいでしょう。また、ある程度暖まったら温度調節目盛を「低」に切り替えることで、消費電力をおさえる方法もおすすめです。

こたつは部屋全体を暖めることができないので、ほかの暖房器具も併用した方が効率的でしょう。まずはエアコンで部屋全体を暖め、ある程度暖まったらこたつに切り替えるなど、状況によって使い分けるとよいかもしれません。

温度調節目盛を「低」にすれば1ヶ月の電気代は800円程度で済む場合もある

こたつは下半身をしっかり暖めてくれて燃料も必要ないため、重宝している家庭も多いでしょう。電気代が安いイメージもあり、実際には温度調節目盛を「低」に設定しておけば1ヶ月に800円程度で済む場合もあるようです。

さらに電気代をおさえたければ、こたつ用の敷布団を活用したり、ほかの暖房器具も併用したりする方法も考えるとよいでしょう。