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モノにも期限がある?~減価償却という考え方で片づける~

ファイナンシャルフィールド / 2019年3月27日 9時0分

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モノであふれている部屋、家を、どうにかしてすっきり片づけたいとは思うのに、もったいない気持ちがわいてきて、結局、いつもどおりに暮らしているのがもどかしい、というみなさん!    食べ物に賞味期限があるように、モノにも耐用年数があるという考え方を取り入れて、片づけてみませんか?  

モノを時価、しかも鑑定はご自身の価値観と思い出に基づいて計算していませんか

いつか使うかもしれないと取っておいているモノ、まだ使えるからと手放せないモノ、これらを片づけようとしたとき、どのような価値判断で行いますか?
 
たとえば、未使用のまま置いてある食器、洋服、タオル、ハンカチ、香水、化粧品、文房具類……。なぜ手放さないのか、手放せないのか。
 
「新品だし」「せっかくのブランド品だし」「〇〇〇円出して買ったし」「せっかく〇〇さんからもらったし」時価をつけようにも、感情が伴うご自身の価値観でつけるとすると、手放すには惜しいモノばかりという結果になります。つまり、手放すにはもったいない。よって、モノは減りません。
 

時の経過によってその価値が減っていく

減価償却とは、会計処理をする際に用いる算定方法です。本来の減価償却の説明は割愛し、ここでは、時の経過によってその価値が減っていく、という考え方を片づけに応用してみたいと思います。
 
たとえば、5万円の自転車を買ったとします。耐用年数を仮に5年とします(ちなみに国税庁による減価償却の耐用年数表によれば、自転車は2年だそうですが、ここでは計算しやすい年数を設定しました)。
 
A.1年間、一度も乗らずに置いていました。
B.1年間、毎日、乗りました。
 
タイヤやパーツの消耗を考慮すると、厳密には1年後の自転車の価値に誤差が出ると思います。しかし、買ってから毎年1万円ずつ価値が目減りし、5年後に0円になるという考えを前提にしていますから、買ってから1年経った自転車はどちらも「4万円」の価値だと考えます。
 
つまり、モノは使っていなくても、年の経過に伴い価値が減っていくと考え、使わずに保管しているモノがあったら、使うより使わないほうが、「もったいない」という考え方を用います。
 

どちらが「もったいない」でしょうか。

スカートの耐用年数を3年と仮定し、購入してから3年が経った場合、
A.3年前に定価3万円のスカートを5000円で買った。まだはいていないのできれいなまま。
B.5000円で買ったスカートを3年間着回した。
 
3年経過したスカートの価値は、A、Bともに0円。そうです。Aのほうが「もったいない」のです。使っていないモノ。心当たりはありませんか?
 
高級ブランド品だから、希少価値が高いから、新品同様だから、など、タダで手放すとなるともったいない、と思う場合は、リサイクル店や個人売買サイト等で売るという選択をしてみるのはいかがでしょうか。
 
ただ、このときも「元値がいくらだった」、「今では入手困難」など自分の価値判断に固執することなく、今現在、このモノは減価償却で考えるとこのくらい、処分にお金がかからないぶん出費が抑えられたと考え、未練なく手放すことが片づけをはかどらせるポイントだと思います。
 
手放すか迷うものの結局長いこと持っている、というモノを片づけて、すっきり暮らしましょう。
 
参照・出典
国税庁「減価償却のあらまし」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
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