2人に1人が、がんになる時代 若い頃から備えたい「女性特有のがん」とは
ファイナンシャルフィールド / 2019年4月8日 9時50分
一生のうちで、がんになる確率は男性が62%、女性が47%です。おおよそ3人に2人が、がんを発症することになります。また、「がん」を死因として、男性25%(4人に1人)、女性15%(7人に1人)が亡くなるとされています。
2人に1人が、がんになる時代
がんは、体力や免疫力の低下が発症につながると考えられています。そのため、日本のがんによる死亡者数の増加は、高齢化の進行が一因だと言えます。
実際に、健康への意識が高い日本人は、食事や運動などに留意しているため、男女ともに平均寿命・健康寿命が年々延びてきています。
男女で、がんの発症率に大きな違いはありません。しかし、発症する年齢には違いがあります。男性の多くは前述のとおり、体力や免疫力が落ちる60歳を過ぎた頃から。一方、女性は20~50代で発症する人が少なくありません。
その理由は、「女性特有のがん」があるためです。
若い頃にもかかる女性特有のがん
女性特有のがんのうち、代表的なものは「乳がん」「子宮がん」「卵巣がん」の3つです。
これらは20~40代でもかかります。この年代は、多くの方が現役で働いています。もしがんになったら、会社員の方はお仕事をしながら治療をしなくてはなりません。
子育て中の方はご自身の病気だけでなく、家族のことも心配しなくてはいけないでしょう。治療中は、仕事も家事もこれまでと同じようにはできません。
なかでも心配なのは、費用面。入院日数は数日でも、退院後、月に数日は通院治療が必要になります。会社を半休したり、お休みしたりしますので、今までと同じ収入を確保することが難しくなります。
また、治療費や手術費だけでなく、抗がん剤治療により髪が抜けてしまった際のウィッグや、乳がんの場合は手術後に身につける特別な下着など、用意しなければならないものが他にもあります。これらの費用は多額です。
特に若い世代だと、貯金も収入も十分ではない場合が多いでしょう。万が一のために、どのような対策をとればいいのでしょうか?
がん保険で備える
がんのように大きな病気、さらに再発のおそれがある病気には、保険で備えてほしいと思います。
保険により十分な治療費があることで、金銭的なストレスはなくなり、精神的にも落ち着いて治療に専念することができます。そのためには、「使える保険」に加入しているか、改めて保険証券を確認してみてください。
・通院に対応していますか?
・十分な治療費は保障されていますか?
・再発の際も治療費はカバーできますか?
がん治療も通院治療が多いため、手術・入院後の通院が保障されていると安心です。
ステージにもよりますが、乳がんでも入院は3泊4日で、その後は通院治療ということも少なくありません。現在、病院は患者さんであふれていますので、長期入院ができない状態です。
手術費用が数万円しか出なかったらどうでしょう? 治療費としては心配です。検査費用などもありますので、がん診断給付金は50~100万円など、ご自身の貯金を使わなくても良いくらい出ると、その後の生活費の負担も軽減できるでしょう。
また、がんは再発のおそれがあります。1年ごと、2年ごとに給付金が出る保険がありますので、ご自身がご加入の保険内容も確認してみてください。
事前の備え
乳がんの発見が遅れる背景に、検診に行っていなかったということがあります。
先進国のなかでも、日本は特にがん検診の受診率が低いのです。保険に入っていないなど経済的な理由から、病院へ行くのが遅くなるといったケースも多いそうです。事前にできる備えとして、健康診断や婦人科検診を定期的に受診することが重要です。
医療の進歩により、がんも治らない病ではなくなってきました。しかし、治療中や治療後はお金がかかります。がん保険で備えたり、検診を受けたりとご自身でできることもあります。女性は特に、若い頃にかかる「がん」もありますので、早めに備えてほしいと思います。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス がん登録・統計
執筆者:藤井亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
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