差額ベット代で大赤字?高級ホテル級のお金がかかる可能性も

ファイナンシャルフィールド / 2019年6月18日 10時15分

写真

入院したときにかかる差額ベッド代(室料差額)は、入院費用の総額に大きな影響を与えます。差額ベッド代はビジネスホテル並の料金がかかることも珍しくないので、いざというときのために相場がどのくらいなのか知っておくべきでしょう。   そこで、今回は差額ベッド代の相場がどのくらいなのか、調査した結果をふまえて解説します。  

差額ベッド代とは

入院したときにかかる差額ベッド代は、一定の条件を満たす大部屋以外の部屋(正式には「特別療養環境室」といいます)を利用したときにかかる費用です。個室だけでなく4人部屋まであります。
 
大部屋に空きがないときや、治療上の必要性があって利用するときは支払う必要はありませんが、静かな環境を求めて自らの意思で利用することもあります。そのため、支払いが生じるかどうかはケースバイケースになるでしょう。
 

厚生労働省が公表している差額ベッド代のデータ

厚生労働大臣の諮問機関である中央社会保険医療協議会が公表している「主な選定療養に係る報告状況」という資料によると、差額ベッド代のかかる部屋の金額別内訳(平成29年7月1日現在)は以下のとおりです。
 

 
この結果によると、約62%の病床が1日あたり5400円以下となっています。これくらいならそれほど負担に感じないという方も多いかもしれませんが、実際は病院によって差額ベッド代は大きく違います。
 
そこで、病院のホームページに掲載されているデータを利用して調査してみました。
 

地域ごとの差額ベッド代を調査した結果は?

地域ごとに3~7箇所の病院を無作為にピックアップし、ホームページに掲載されているデータをまとめた結果は以下のとおりです(消費税について税込・税抜の記載がない場合は「-」と表記しています。2019年6月10日現在)。
 

 
今回、調査した中での最安値は中部ろうさい病院ほか3院の1080円、最高値は慶應義塾大学病院の23万7600円です。
 
東京都内の病院は、高級ホテルのような差額ベッド代がかかる病床を用意しているところがたくさんあります。ただし高いところばかりではなく、1000円台で利用できる病床を用意しているところもあります。
 
全体的には安いところで1日あたり1000~2000円程度ですが、調査した感触では1万円前後の費用がかかる部屋が多いという印象でした。
 
また、金額の安い病床は数が少ない病院も多いので、希望しても利用できないことが考えられます。その結果、想定外の費用がかかることもあるでしょう。
 

お住まいの地域にある病院の相場を知っておこう

いざというときに慌てないようにするためには、お住まいの地域にある総合病院の相場を知っておくのがおすすめです。
 
相場を調べるうえでは、一般社団法人日本病院会のホームページに掲載されている病院の一覧を利用すると便利です。メニューにある「日本病院会について」の「会員一覧」をクリックすると県名の一覧が出てくるので、そこから各病院のホームページを参照できます。
 
入院が可能な病院のホームページには「入院のご案内」というページが設けられており、その中に差額ベッド代についての記載があります(記載がない病院もあります)。
 
もし、状況次第では差額ベッド代のかかる部屋を利用したいと考えているのであれば、あらかじめいくつかの病院を候補のつもりで選んでおくと良いでしょう。
 
「◯◯という病気なら××病院が良い」と、かかりつけ医からすすめられれば話は別ですが、どこで治療を受けても同じなら、快適に治療を受けられる病院を選ぶというのも1つの考え方です。
 
数ヶ月に及ぶ長期入院の場合はともかく、1~2週間程度の短期入院なら差額ベッド代を「かける」という選択肢も想定しておくことをおすすめします。
 
出典
中央社会保険医療協議会 「主な選定療養に係る報告状況」
 
参考
「差額ベッド代を支払わなくても良いケースって? 請求されたときに確認しておきたいこと」
 
執筆者:横山琢哉(よこやま たくや)
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 AFP認定者)
フリーランスライター
 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング