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時期によっては大損?専業主婦が仕事復帰するベストなタイミング

ファイナンシャルフィールド / 2019年7月16日 10時30分

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現在日本では、大企業などを中心に、育児休暇の制度が広がりつつありますが、妊娠・出産、そして子育てなどのライフスタイルの変化に伴い、正社員の仕事を辞めて、専業主婦となる女性は、まだ多くいらっしゃいます。   一度仕事を辞めてしまうと、なかなか仕事に戻るきっかけをつかめずにいる方もいるかもしれません。今回は、専業主婦の方が、仕事に復帰するとどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。  

なぜ復職が必要なのか?

2019年6月に、老後の金融資産として約2000万円が必要であるという試算を盛り込んだ、金融庁の報告書が話題となりました。2000万円という金額が妥当なのかという議論はありますが、どちらにしても、妻が専業主婦の家庭の場合、夫の収入のみで、老後資金の貯金をしていかなければなりません。
 
もしも、妻が働き始めた場合、夫婦2人の老後の生活水準は大きく変わります。妻が専業主婦のケース、パートタイムなどで復職したケース、正社員で復職したケースについて、ざっくりと生涯年収を比較してみましょう。
 

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生涯年収を比べてみよう

<専業主婦の場合>
20歳から正社員として働き始め30歳で仕事を退職し、その後は専業主婦という方の場合、30歳以降の収入はゼロとなります。
 
ただし、働いていた時に第2号被保険者として年金に10年加入し、退職後は第3号被保険者として年金に加入するので、老後は年金をもらうことができます。よって、30歳以降の生涯年収は、以下の通りとなります。
 
・年金(月8万円を25年もらうと仮定する)
2400万円
 
<パートタイムの場合>
次に、30歳で仕事を退職し、10年間仕事を休んで、40歳からパートタイムで仕事を再開したケースを考えてみましょう。65歳までの25年間、年収100万円となるようにパートタイムで働いたとすると、2500万円の収入となります。
 
年金については、社会保険料を払わない範囲で第3号被保険者として仕事をしているので、先ほどの専業主婦の方と同じ金額となり、老後は月8万円ほど年金をもらうことができるでしょう。
 
・収入(年収100万円で25年間働くと仮定する)
2500万円
・年金(月8万円を25年もらうと仮定する)
2400万円
 
<正社員の場合>
最後に、30歳で仕事を退職し、10年間仕事を休んで、40歳から正社員の仕事に復職したケースを見てみましょう。65歳までの25年間、年収300万円で働いたとすると、7500万円の収入となります。
 
年金については、仕事復帰後は、また第2号被保険者として加入するため、第3号被保険者よりも、厚生年金分の年金額が多くもらうことができます。
 
・収入(年収300万円で25年間働くと仮定する)
7500万円
・年金(月14万円を25年もらうと仮定する)
4200万円
 

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仕事に復帰するメリットとは?

ざっくりとした試算ですが、実際に専業主婦の方が仕事に復帰すると、生涯収入が大きく違ってくることが分かります。ブランクが何年あったとしても、働き始めるのに遅いということはありません。
 
さらに、妻が社会復帰することのメリットとして、家庭だけでなく、新たなコミュニティーに参加することで、生活にメリハリが生まれたり、日々の生活がより豊かなものになったりする可能性があります。
 
もちろん、家で家事をするのが大好きというのも素晴らしいのですが、子育てが一段落したら、仕事に復帰してみるのもよいかもしれませんね。
 
いかがだったでしょうか。実際に、どのくらい生涯年収に違いがあるのかを見ることで、仕事復帰へのモチベーションが上がった方もいるかも知れません。労働時間や、業務内容など、まずはできる範囲から、自分に合った仕事探しを始めてみましょう。
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
 

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