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あなたの家は地震に耐えられますか?助成制度で賢く自宅を耐震化

ファイナンシャルフィールド / 2019年7月16日 23時0分

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研究が進んでいるとはいえ、地震はいつどこで起きるか分かりません。そこが怖いところです。不安を軽減するためにも、出来るだけの備えはしておきたいところです。   ハザードマップを調べて避難場所を確認することや、避難時に持ち出すものをまとめておくこと等々と併せて、自宅の点検も考えてみませんか。  

地震に備えて出来ること

6月18日、新潟で震度6強を観測する地震が起こりました。2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震など、これまでにも地震は大きな爪痕を残しています。
 
日本は地震大国と呼ばれるくらい、地震の多い国と言われています。地震に備えて家具の配置に気をつけたり、転倒防止のツッパリ棒を利用したりしているご家庭は多いのではないでしょうか。
 
また、災害に備えての水や食料品を備蓄は、最低3日分が推奨されています。定期的に点検したいところです。
 
「賞味期限が近づいて消費した後に補充しそびれた」ということも、よくあります。特に水は飲料用や調理用として1人1日3リットルが目安と言われています。カセットコンロのボンベも多めに用意しておくと安心です。
 

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助成制度を利用して自宅を耐震化

室内の安全や災害発生後の備蓄は確保できたとして、家屋(建物)は大丈夫でしょうか。昨年の大阪府北部地震では、ブロック塀が倒壊し小学生が犠牲となりました。各自治体は耐震化助成を行っています。自治体によって違いはありますが、概ね以下のような流れになっています。
 
今回は東京都大田区を参考にしています。金額や条件等は各自治体にお問い合わせください。
 
助成対象者:建築物を所有する個人または法人
助成対象建築物:大田区内にある昭和56年5月31日以前に新築の工事を着工した木造建築物
 

<住宅の耐震化の流れ>

(1)耐震診断
建築士が設計図書や現地調査で確認し、建物の耐震性能を構造耐震指標(Iw値)という数値で表します。期間の目安は1ヶ月半程度 費用の目安は15万円程度

 
(2)耐震改修設計
耐震診断の結果Iw値が1.0未満と診断された建物について、1.0以上になる耐震改修計画案を立て、その案に基づいて設計図書と耐震改修工事費用の概算見積りを作成します。期間の目安は1〜2ヶ月程度 費用の目安は30万円程度
 
(3)耐震改修工事
耐震壁・筋交いの増設、基礎の補強、屋根の軽量化など耐震改修設計に基づいて工事を行います。期間の目安は3~4ヶ月程度 費用の目安は330万円程度
 
それぞれの助成について見てみます。
 
(1)耐震診断費用
大田区木造診断士に依頼して耐震診断した場合

 
大田区木造診断士以外の建築士に依頼した場合は、一戸建ての場合実際にかかった費用の2/3(限度額10万円)が助成されます。
 
(2)耐震改修設計費用
実際にかかった費用の2/3(限度額15万円)
 
(3)耐震改修工事費用
耐震化に併せ4m未満の道路の拡幅工事に協力をすると改修費用の2/3(限度額150万円)前面道路が4m未満で拡幅工事をしない場合は、改修費用の1/2(限度額100万円)
 
(1)~(3)の助成を受けるには、それぞれの契約前に申請が必要です。また条件がありますので、市役所や区役所に問い合わせて調べる必要があります。
 
諸々の資料を提出しなくてはなりませんので時間はかかりますが、助成金を利用できれば、負担は随分軽減することが出来ます。何よりも、耐震化することで安心安全を得ることが出来ます。検討してみてはいかがでしょうか。
 
また改修工事をすることにより、所得税や固定資産税の優遇を受けることができる場合があります。こちらも、事前に税務署などに問い合わせされることをお勧めします。
 
<参考>
大田区/木造建築物 耐震化助成事業のご案内
 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
 

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