【ツナマヨ】VS【鮭】VS【梅】おにぎり総選挙開催!3強に割って入る新勢力と最新トレンドに迫った
ファイナンシャルフィールド / 2019年7月27日 10時30分
日本人の主食はお米。みなさんは毎日お米を食べていますか。働く主婦にとって、お米を炊いておかずを作るのは時間がかかるので、朝はパンにしたり、夕食をサッと作れる麺類にすることも多いのではないでしょうか。 農林水産省の平成29年度食料・農業・農村白書(※1)によれば、1人当たりの米の年間消費支出は、2000年の1万3177円から2017年の7760円へと4割ほど減少しています。やはり、お米の消費は減っているようです。 一方、この間に、弁当は2割増加、おにぎり・その他は4割増加しています。かつておにぎりは、家でにぎって外で食べるものでしたが、今日では、コンビニエンスストアの主力商品の一つとなり、店頭で製造・販売する専門店もみられるようになりました。 食生活の多様化、高齢者世帯や共働き世帯の増加が進んでいます。市販のおにぎりは1個100円から200円程度と手頃です。自分でおにぎりを握ろうとすると、ごはんを炊いて何種類か具を準備しなければなりません。そうすると、意外とコストがかかるし時間もかかります。そのため、安価で手軽に食べられるおにぎりなどの調理食品の需要が今後さらに増えていくと見込まれています。 それでは、市販のおにぎりはどんなものが人気があるのでしょうか。一般社団法人おにぎり協会(本社:東京都港区)が実施した、コンビニエンスストア(調査対象:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、株式会社ファミリーマート、ミニストップ株式会社、株式会社ローソン)におけるおにぎりの人気トレンドの調査結果(※2)を見てみましょう。
ツナマヨ系おにぎりが人気No.1。もち麦など健康志向おにぎりも販売が伸長
今回の調査では、各社ともに「ツナマヨ・鮭・梅・昆布」などの定番おにぎりに力を入れていることが判明しました。特に「ツナマヨ」系おにぎりは、各社とも2018年度の人気ランキングで1位を獲得しています。
セブン-イレブンでは、定番商品、特に品質を追求している手巻きタイプのおにぎりが伸長。ファミリーマートは、定番おにぎりはリピーターの多い商品であるため、よりごはんに合う味や食感などにこだわって研究していくとのこと。ミニストップは定番商品をさらにおいしく値ごろ感で販売継続しているなど、各社は価格や具材、調理法から見直し、定番おにぎりの品質をさらに高めて販売しているようです。
また、昨年のトレンドだった健康志向おにぎりも、各社継続して取り組んでいます。セブン⁻イレブンは健康米を使用した「もち麦おむすび」シリーズが定着し、販売が伸長。ファミリーマートは昨年度から展開していた「スーパー大麦」シリーズでは「梅ゆかり」が人気です。最近は女性だけでなく、男性にも購入者層が広がったそうで、男女ともに少しでも健康によいものを食べようと意識している様子がうかがえます。
新作おにぎりはバラエティ豊かなラインナップ。「悪魔のおにぎり」が大ヒット
2018年に発売された新作おにぎりは、セブン‐イレブンの「もち麦もっちり!焼肉ビビンバ」、ファミリーマートの「直巻 焼さば」や「スーパー大麦 梅ゆかり」、ミニストップの「鶏めし」というように、バラエティ豊かなラインナップとなりました。各社とも独自の新商品を展開しています。
消費者側から見ても、自分で作れない、もしくは自分で作ると手間がかかるメニューがあればいろいろ試してみたくなりますよね。
中でも、ローソンの新商品「悪魔のおにぎり」は通年人気ランキングでも第2位となりました。「おいしすぎてついつい食べ過ぎてしまう」悪魔的おいしさが名前の由来。白だしで炊いたごはんに天かす・天つゆ・あおさ・ごま油などを混ぜ合わせ、かつお節をプラス。2019年4月10日時点で累計販売数が2900万個を突破する大ヒットとなりました。
次から次へと新しいおにぎりが出てくるので、買う側としても楽しみですね。今後も私たちが想像もつかない新しいおにぎりが出てくるかもしれません。
パッケージに具材など英語表記。外国人観光客にもおにぎりを!
セブン‐イレブンとファミリーマートは2018年に、ローソンは2015年には、おにぎりのパッケージラベルに具材名などを英語でも表記するようになりました。
これまで、日本語がわからない外国人観光客には、おにぎりの中身がわからず選びにくいという課題がありました。パッケージに英語を表記することで、外国人観光客にもおにぎりを手に取ってもらいやすくする狙いがあるようです。
今後、2020年に開催される東京オリンピックに向けて増加が予想される外国人観光客。日本人の大好きなおにぎりが、外国人に人気になるかもしれませんね。
※1:農林水産省 平成29年度 食料・農業・農村白書 第1部第1章第4節 食料消費の動向と食育の推進
※2:2019年コンビニおにぎり人気調査(おにぎり協会)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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