iDeCoやつみたてNISAって何? そんな方は、投資信託の理解からはじめよう
ファイナンシャルフィールド / 2019年7月30日 23時15分
2019年度も半ばを過ぎましたが、今年に入ってからのセミナー受講者は大きく分けて2つの特徴があるようです。1つ目は自分やご主人の会社の退職金制度が確定拠出年金となり、数年前に強制的に入れられたが運用がわからない人。もう1つは、「将来年金だけでは暮らせないみたいだよ」という話を聞きつけてiDeCoに興味を持っている人。先日の、老後2000万円不足問題もあり、iDeCoやつみたてNISAの問い合わせが急増しているそうです。 しかし、この制度はわかりづらいのが難点。iDeCoやつみたてNISAのハードルの高さは、投資信託の理解が難しいことも、1つの要因ではないでしょうか。
いきなり会社の退職金制度が変わった!
会社側としては「そんなことはない」と言うかもしれません。しかし、「いきなり会社の退職金制度が変わった」というのが、社員の本音です。おまけに「〇日までに資料の提出をしろと言われても、急いで選ぶのは無理」とも……。
本来なら、大切な退職金ですから、一人一人が納得するまで、説明とヒアリングを繰り返さないといけないのかもしれません。ましてや、大企業に勤めている方は比較的安定志向の傾向があります。だからこそ、確定拠出年金・企業型も“定期預金”を選んでしまう方が多いようです。
先日のセミナーでも「3年前に導入され、自分はギャンブル的なことは怖いから定期預金を選びましたが、投資信託を選んだ同僚とすでに大きな差が出たので、慌ててセミナーを申し込みました」という方が。投資はギャンブルではないのですが、言わんとしていることはわかります。しかし、その同僚の方は賢いと思います。そうなのです。確定拠出年金は“投資信託”を選ばないと増やす力はありません。
投資信託の手数料は“増やす力”の副産物
しかし“投資信託”は非常にややこしいシステムです。一度や二度の説明ではわからないと思います。そこは、いろいろなコラムを読んだり、セミナーを受講したりして認識を深めてください。くれぐれも一度で「わからない」とさじを投げないようにしてくださいね。
そして、特にわかりづらいのが“手数料”なのではないでしょうか? 「なんでこんなに手数料がかかるの?」とよく質問を受けます。投資信託の手数料には3つの意味があります。
なお、上記の他に『成功報酬』という手数料がかかる場合があります。これは一般的な投資信託では見られませんが、富裕層向けのファンドにはあります。
手数料の違いはどう判断すれば良いの?
丁寧に手数料を分析していると、販売会社(金融機関)によって、手数料が違うのがわかります。この手数料は一体、どうして違うのでしょうか?
投資信託の販売手数料の水準の違いは、まずは店舗を持たないインターネット証券は低い傾向があります。中には無料の商品もありますね。これは人件費や店舗家賃がかからないからです。
また、運用期間中にかかる信託報酬は、ファンドマネージャー集団へのコストです。インタビュー、調査、研究費用となります。リターンの高いものを目指している商品ほど、手数料は高い傾向があると思います。
国内株式よりも、新興国など海外へ投資をするタイプは高めです。コスト水準の違いの背景には理由がありますから、比較検討する際は、その商品が投資されているカテゴリー(国内海外の株式・債権・先物・RIETなど)と同じもので比較検討すると良いと思います。
また、確定拠出年金では“口座管理手数料”がかかります。企業型は企業負担(例外有)、個人型iDeCoは個人負担です。この意味は、確定拠出年金は税制優遇が大きく、口座管理に専用口座を作らなくてはならないので、その維持費と考えてください。
初心者は手数料の安いものから選ぶと安心
物事は何事も経験です。資産運用も一緒。頭でっかちになってしまうとわけがわからなくなってしまいます。
迷っている方は、まずは上記にあるように「ノーロード」という商品を選んでみてはいかがでしょうか。慣れたら少しずつ、商品を変えていけば良いのです。一度にパーフェクトを望まず、コツコツ始めることをオススメします。
執筆者:寺門美和子
ファイナンシャルプランナー、相続診断士
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