がんは医療保険でも備えられる。がん保険とは何が違う?それぞれのポイントとは

ファイナンシャルフィールド / 2019年10月29日 10時0分

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がんに備えるなら、がん保険と考えがちですが、医療保険でもがんに備えることは可能です。医療保険とがん保険の違いを理解し、自分に合ったほうを選びましょう。

医療保険のポイント

病気やけがで入院したり、所定の手術を受けたりしたときに給付金を受け取れるのが医療保険。死亡したときに死亡保険金を受け取れる商品もありますが、金額は少額です。
 
入院給付金は、入院何日目から支払われるかにより、日帰り入院型、1泊2日型、5日型(4日免責)などがあります。
 
入院給付金は「日額×入院日数」で支払われますが、最近の傾向として、入院の短期化を反映して、10日以内の入院で一律10万円の入院給付金を受け取れる商品もあります。
 
また、1入院あたりの支払限度日数(30日、60日など)があります。退院日の翌日から180日以内に再入院した場合は一般的に1入院として取り扱われますので注意しましょう。
 
ただし、別の病気であれば180日以内の再入院でも「別入院」として扱う保険会社もあります。さらに、保険期間を通じての通算限度日数(730日、1095日など)もあります。
 
なお、生活習慣病(がん・心疾患・糖尿病・高血圧性疾患・脳血管疾患)など特定の病気で入院した場合、支払日数の限度が延びたり限度がなくなったりする商品もあります。
 
一般的に、手術給付金の給付対象となる手術は、
(1)公的医療保険対象の手術に給付を広げているタイプ
(2)88種類の所定の手術を対象とするタイプ
(3)上記2つの給付範囲を併用するタイプ

があります。
 
公的医療保険対象の手術に給付を広げているタイプでは、手術給付金は、公的医療保険の対象となる手術(一部を除く)で、入院を伴う場合は入院給付金日額の20倍、入院を伴わない場合は5倍などとなっています。
 
88種類の所定の手術を対象とするタイプでは、手術の種類に応じて入院給付金日額の10倍・20倍・40倍などとなっています。

がん保険のポイント

がんで入院したり、所定の手術を受けたり、死亡したときなどに給付金を受け取れます。悪性新生物だけでなく、上皮内新生物もカバーする商品もあります。
 
がん手術給付金は、がんで所定の手術を受けたときに、手術の種類に応じて入院給付金日額の10倍・20倍・40倍などの給付金を受け取れます。
 
がん以外の原因で死亡した場合でも死亡給付金を受け取れますが、がん入院給付金日額の10倍など、一般的にがん死亡給付金に比べ少額です。
 
医療保険と異なり、入院給付金の支払日数は無制限です。また、一般的に契約してから90日などの待ち期間があり、この期間中にがんと診断されても保障の対象にはなりません。
 
がんと診断されたときに100万円など、まとまった給付金(がん診断給付金・がん治療給付金)を受け取れるのが特長です。
 
診断給付金は保険期間を通じて1回受け取れる商品と複数回受け取れる商品があります。退院後に療養給付金を受け取れるものもあります。
 
最近のがん治療は、入院せずに通院治療のみというケースも増えています。そこで、がん保険も、診断給付金に重点を置いたタイプや、入院の有無にかかわらず3大治療(手術、放射線治療、抗がん剤治療)に対して給付金を支払うタイプ、日本で未承認の抗がん剤治療といった自由診療に給付金を支払うタイプなどさまざまなタイプのがん保険が登場しています。

まとめ

医療保険に加入していれば、がんで入院しても、手術しても給付金を受け取ることができます。がん保険の場合は、がん以外の病気で入院、手術しても給付金を受け取ることはできません。したがって、医療保険をベースに考えるのが良いでしょう。
 
例えば、医療保険にがん診断給付金特約などのがん特約を付加したり、医療保険とがん診断給付金重視のがん保険に加入したりするなど、医療保険をベースに必要ながん保障を組み合わせて、がんに備えるのがよいでしょう。
 
なお、医療保険に加入していれば、一定の放射線治療は手術給付金で支払われますので、それぞれの給付金の支払条件を約款で確認することも大切です。
 
執筆者:新美昌也
ファイナンシャル・プランナー。

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