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私大の受験費用は平均25万円?出願~入学でかかる費用、いつまでにいくら準備すればいいの?

ファイナンシャルフィールド / 2019年11月27日 10時10分

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昨今は大学の授業料が上がり、1年間で私立文系なら100万円程度、私立理系なら150万円程度かかるようになりました。   子どもの進学に備えて教育資金を準備しているご家庭が多いと思いますが、大学受験にも費用がかかるのをうっかり失念していて、入試直前になって慌てるケースもあるようです。   私立大学の一般受験にかかる費用を、いつまでにいくらくらい準備すればよいのか確認しておきましょう。

最近の大学受験費用事情

受験生が出願をして試験会場で試験を受け、合格発表を経て入学手続きをするという流れは親世代の頃からずっと変わりませんが、ここ10年ほどで手続きの段取りが変わっています。
 
例えば、かつては書店等で販売されている入試要項(+願書)を入手して、郵送で出願していましたが、最近はネットで入試要項を確認してネットで出願するのが主流となってきました。
 
また、受験料もコンビニからの振り込みやクレジットカードでの支払いができる大学が増えています。合格発表もネットで確認するのが一般的です。
 
ですから、大きな金額ではありませんが、入試要項や振り込みの費用、切手代、合格発表を見に行く交通費などがかからなくなってきています。
 
もう一つ大きく変わったのは、いったん入学手続きをしたものの、その後第一志望の大学に合格して入学辞退する場合のお金の扱いです。かつては入学手続きの際に入学金と前期授業料を払い込むと、入学辞退をしても返還は難しいとされてきました。
 
けれど、最近では入学金と授業料の納付時期を2回に分ける、という選択ができる大学が増えてきました。入学金のみ納めて入学する権利を確定し、期限はあるものの他大学受験の結果を見てから授業料を納めれば良いのです。
 
授業料を納めてから入学辞退を申し出た場合も期限内なら授業料は返還してもらえるようになってきました。ただし、入学金は入学辞退してもほとんどの場合は返還されません。

大学受験費用はいくらかかる?

出願から入学までにいくらくらい準備すれば良いのか考えてみましょう。
 
(1)受験料
私立大学の受験料は3万5000円程度であることが多いようです。ただし、2つ以上の学部を受験する場合は受験料が割引かれる大学や、医学部や歯学部などでは5~6万円かかることもあり、各大学でさまざまです。
 
願書をいくつ出すかで費用は異なりますが、例えば、1校3万5000円として5校受ければ17万5000円となります。このほかにセンター試験と国立大学の前期・後期2校を受ければ5万2000円かかりますから、受験料の合計は約22万7000円です。
 
さらにセンター試験利用の私立大学入試を受けるなら1校1万5000円程度必要です。いくつ受けるか親子でよく話し合い、出願に間に合うよう余裕を持って準備しておきましょう。
 
(2)交通費・宿泊費
自宅から通える大学であれば、受験にかかる交通費もさほどの負担にはなりませんが、遠方の大学を受験する場合は交通費とともに宿泊費が大きな負担となります。遠方に受験に行く場合は早めに計画を立てて準備しておきましょう。
 
(3)入学金
合格したら入学手続きをするのに、少なくとも入学金を納めなければなりません。第一希望の合格発表がまだ先なのだけれど、浪人を避けるために入学手続きをするというケースもあるでしょう。
 
しかし、第一志望に受かって入学辞退をしても、一度納めた入学金が戻ってくることはまずありません。ですから、入学する大学の入学金と前期分の授業料に加え、いわゆる滑り止めの入学金も一応準備しておきましょう。

まとめ

東京地区私立大学教職員組合連合会の「私立大学新入生の家計負担調査 2018年度」によれば、大学受験費用の平均は自宅通学者で23万1000円、自宅外通学者で25万3300円ということです。
 
これに入学金と前期授業料を加えれば、入学までに少なくとも100万円程度が入学前に必要ということになります。
 
大学の学費を学資保険で準備しているご家庭も多いと思いますが、18歳満期でも入試までに満期金を受け取れないケースがあるので、満期金をいつ受け取れるかを確認しておきましょう。
 
奨学金で進学を考えているご家庭も、奨学金は入学してからでないと受け取れないので、入試費用、入学金、前期授業料は準備しておかなければなりません。
 
受験する大学を決めるときに、出願時期、入試日、合格発表、入学手続き期限などの日程を一覧表にしておくとよいでしょう。できるだけ無駄な出費をしないで済むようなスケジュールにすることも重要です。
 
子どもが落ち着いて入試に臨むためにも、お金のやりくりで慌てることがないよう、しっかりスケジュールを確認しておきましょう。
 
執筆者:蟹山淳子
CFP(R)認定者

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