1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

国民年金保険料を早く収めると割引されるって本当!?

ファイナンシャルフィールド / 2020年2月5日 23時15分

写真

国民年金第1号被保険者に該当する20歳以上60歳未満の自営業者やその配偶者などは、毎月国民年金保険料を納めます。国民年金保険料は、本来の納期限よりも前にまとめて支払うことで、1月当たりの保険料を安くすることができます。   今回、最新の2020年度の前納保険料について取り上げます。  

最新の国民年金保険料の額

国民年金の第1号被保険者や任意加入被保険者は、原則として翌月の末日までに毎月の保険料を支払います。国民年金保険料は、2019年4月分~2020年3月の今年度・2019年度分は月額1万6410円となっていますが、2020年4月分~2021年3月の2020年度分は月額1万6540円、2021年度分(2021年4月分~2022年3月分)は月額1万6610円です。
 
年々その額は上がりつつありますが、その毎月の国民年金保険料については翌月末の納期限より前倒しで納めることで納付額を安くすることが可能で、これを「前納制度」といいます。「前納制度」には、2年前納、1年前納、6ヶ月前納、当月前納(早割)とあります。
 

前納制度の種類と前納方法

2年前納は、前倒しで2年分(24ヶ月分)の保険料を一括で納付する方法です。1年前納は、当該年度(4月から翌年3月)の1年分(12ヶ月分)の保険料を、6ヶ月前納は、前倒しで6ヶ月分(4月~9月分あるいは10月~翌年3月分)の保険料を一括で納付する方法です。
 
納付方法は以下のとおりです。
・現金
・クレジットカード
・口座振替

 
また、当月前納(早割)は、本来翌月末までに納付する保険料を当月末に口座振替で納付する方法です。
 

前納によってどのくらい安くなる?

前述のとおり、国民年金保険料は前納することで割引されます。1月当たりの割引額を大きくする場合は、より多く前納する必要があります。
 
各納付方法における2020年度の保険料や割引額は、
・現金やクレジットカードの場合→【図表1】
・口座振替の場合→【図表2】
となります。
 
2年前納、1年前納、6カ月前納それぞれ、現金やクレジットカードで納付するよりも、口座振替での納付額の方が安くなります。
 

 

 

前納では一度に多くの現金や預金を使う!

以上のように前納することで、1ヶ月当たりの保険料は通常より安くなります。ただし、一括で保険料を納めるとなると、一度に多くの現金や預金を使うことになります。今後近いうちに、他に大きな支出を予定している場合は、その点を考慮した上で前納をする必要があります。
 
クレジットカード・口座振替で多くの保険料を前納する場合は、注意点があります。
 
クレジットカードの場合、現在の利用額を確認せずに前納すると、クレジットカードの利用限度額を超えてしまう可能性があり、口座振替の場合についても、口座残高を確認していないと、引き落とし日に残高不足になる可能性があります。そうならないよう事前に確認しましょう。
 
また、実際、新規に前納を希望する場合や前納の方法を変更(6カ月前納を1年前納や2年前納に変える場合など)したい場合、年金事務所への手続きが必要ですが、その手続きについては申込期限があります。
 
例えば、クレジットカードや口座振替による前納の場合、2020年度分と2021年度分の2年前納、2020年度分の1年前納、2020年4月~9月分の6ヶ月前納については、2020年2月28日が申込期限となっていますので、期限も近くなっています。
 
前納に関する申込期限の詳細については、年金事務所でご確認いただきたいと思いますが、それぞれの期限までに忘れずに手続きを行う必要があるでしょう。
 
執筆者:井内義典
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、特定社会保険労務士、1級DCプランナー

関連記事

「国民年金保険料を早く納めると割引になる」って聞いたけど本当?
国民年金をクレジットで支払う、メリット&デメリットとは?
【FP解説】国民年金保険料を少しでもお得にする為のポイント
 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください