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お金の〈先払い〉と〈後払い〉について考える

ファイナンシャルフィールド / 2020年3月12日 9時15分

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キャッシュレス決済が普及したことから、決済時にクレジットカードやQRコード等を提示する方が増えてきました。カードでスマートに決済することに慣れれば、消費税増税のポイント還元が終了しても、ある程度この傾向が続くと思われます。   カード決済といえばクレジットカードの利用が多いでしょう。クレジットカードは基本的に利用額の支払いは後払いですが、前払いのカードも数多くあります。今回はお金の支払いが前払いと後払いについて考えてみました。  

先払いか後払いか

カード決済の種類は数多くありますが、大きく分けると、電子マネー、デビットカード、クレジットカードの3種類になるでしょう。
 
電子マネーは、お金をあらかじめチャージして使用するので前払い方式です。PASMOやSuicaなど交通系と、WAONやnanacoなど流通系があります。チャージされている金額しか使えないので、使い過ぎる心配はありません(オートチャージを除く)。
 
デビットカードは利用した際、設定した銀行口座から引き落とされますので即時払い方式です。デビットカードはカードローンと組み合わせなければ口座残高以上に使うことはありません。
 
クレジットカードは最も普及しているカードであり、利用した分が翌月以降の指定日に設定した銀行口座から引き落とされますので後払い方式です。現時点の口座残高以上に利用でき、引き落としを分割にしたり、現金を引き出したりすることもできます。
 
カードに限らず、商品やサービスの提供に対するお金の支払時期で分類すれば、前払い方式、即時払い方式、後払い方式に分けられます。
 
商品やサービスの価格が1000円であれば、それを取得するにはお金で1000円を払います。一般的には商品やサービスの提供と同時に現金を払います。このような取引は、前払い方式と後払い方式ではどうなるでしょうか。
 
前払い方式では、お金を払ったタイミングでは商品やサービスの提供を受けていません。一方後払い方式では、商品やサービスの提供を受けているのにまだお金は払っていません。
 
経済的にどちらが有利かといえば後払い方式でしょう。もし一括で払うお金がなければ、銀行からお金を借りることになります。そうすれば当然返済には金利を上乗せしなければなりません。これをクレジットカードで支払えば、引き落としまでに1ヶ月半ほど猶予がありながら上乗せ金利がありません。
 
また、カードを利用した時が1000円であっても、インフレ状態であった場合に1ヶ月半先は1010円になっているかもしれません。この場合、後払い方式では、時間に伴う金銭上昇分である10円を支払わずに済みます。

心と頭は裏腹

後払い方式に前述のようなメリットがあったとしても、使い過ぎてしまうと、請求書が届いた際に「こんなに使ったのか」と驚くこともあるかもしれません。引落日までに定期的に引き落とされる他の支払いはないか、それにより銀行口座の残高が足りるのかなど、気になることもあるでしょう。
 
一方、前払いを行った場合はどうでしょう。例えば、コンサートや旅行の参加費などは前払いで支払います。支払いが終わっている安心感から、イベントの当日までをカウントダウンしながら心待ちにするということもあるのではないでしょうか。
 
当日の服装、応援グッズ、旅行バッグ等はどうしようか……。カレンダーに大きな印をつけワクワクしながらその日が来るのを楽しんでいるかもしれません。精神的メリットが前払い方式にはありそうです。
 
執筆者:手塚英雄
有限会社テヅカプラニング 代表
CFP(R)認定者 1級ファイナンシャルプランニング技能士 証券外務員

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