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利息や金利を気にしていますか?ボーっとしてたら損しているかも!

ファイナンシャルフィールド / 2020年9月16日 9時10分

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「あなたの過払い金を取り戻せるかもしれません」というCMを見たことはありませんか。これは払い過ぎている利息の話です。普段は意識していない利息や金利、ボーっとしていると損をしているかもしれません。

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「過払い金」って何?

過払い金請求のCMを見ても、「私には関係ない話」と思われるかもしれません。過払い金請求に関するCMは、いくつかの法律事務所などが行っています。これは請求できる可能性がありながら、払い過ぎている自覚がないまま過ごしている消費者に喚起の意味もあります。
 
司法書士法人 中央事務所によると、2017年5~12月に当該事務所で契約した人1万417人中6162人に過払い金があり、平均額は約127万円(2018年7月2日時点)だそうです。
 
どうしてこのような数字になるのか。それには理由があります。2010年6月18日に改正貸金業法が完全施行され、出資法の上限金利は20%になりました。これ以前も「利息制限法」により、金利は金額により15~20%と上限が決められていました。
 
ですが出資法の上限金利は29.2%、なんと二重構造になっていたのです。金融業者にとっては、29.2%を超える金利設定については刑事罰が科されていますので、この数字は保持しなくてはなりませんが、20~29.2%の間で設定することは可能だったのです。刑事罰を受けないこの金利はグレーゾーン金利と呼ばれています。

時効があるっていうけれど

さて、このグレーゾーン金利ですが、貸金業法が改正されましたので現在は存在しません。過去に支払い過ぎていた利息を返還請求するというのが主旨です。
 
CMでは「時効がありますので、お問合せはお早めに」という説明もしています。過払い金は、最後に借入・返済した日から10年(または権利が行使できることを知ってからから5年)が経過すると時効で消滅してしまいます。借入の期日や金額などの詳細が不明な場合も多いので、ここはCMに従って、法律事務所に相談するのが良いと思います。
 
アディーレ法律事務所によると、貸金業者との取引年数が長いほど、過払い金の発生割合も金額も多いというデータがあります。10年以上では8割を超えるケースで借金をゼロにした上に多額の過払い金を受け取ることができたといいます(※)。

どこで借りるか? どの順番で返すか?

「やはり過払い金請求は自分には関係ないな、過去に借りた覚えがないし」という方も、“金利”を意識することは重要です。住宅ローンやマイカーローンなど、高額商品を購入する場合はありませんか。クレジットカードでのキャッシングやリボ払いなども、気軽に利用できますので金利に対する意識は低いかもしれません。
 
支払う利息を少なくする方法は、(1)借入金利の比較をすること、(2)高い金利で借りた場合は短期間で完済することです。どこで借りるか? 複数の借入がある場合は、どの順番で返すか? は大切です。
 
また最近は、サブスクリプションサービスを利用する人が増えています。これに慣れると月額定額の支払方法が予算を組みやすいと考えるかもしれませんが、同様の考えでリボ払いを利用することはお勧めできません。
 
キャッシングだけでなくショッピングでも、クレジットカードのリボ払いには利息が掛かります。つまり、「お金を借りて購入している」という認識が必要なのです。金利を確認すれば、無駄な買い物を避けることができるかもしれません。
 
(※)弁護士法人 アディーレ法律事務所「過払い金が発生する取引期間は?」
 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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