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家族だけの小さな葬儀なら、負担5万円で済む場合も?葬儀費用を抑えてくれる自治体の制度って?

ファイナンシャルフィールド / 2021年2月18日 10時30分

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亡くなった人を悼む気持ちとは別に、葬儀にかかる費用は気にかかります。形式にこだわらず、シンプルなお葬式のサービスもいろいろ出てきていますが、「市民葬」「区民葬」などを検討するのもひとつでしょう。

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東京都23区の「区民葬儀」とは

例えば、東京23区では「区民葬儀」という23区共通の制度があります。共通葬祭費用の負担軽減などの区民要望にこたえるため、全東京葬祭業連合会に加盟する区民葬儀取扱業者が行っている葬儀とされています。この制度は、亡くなられた方、もしくは葬儀を行う親族の方が23区内に居住していれば使える制度です。
 
利用方法は、まず区民葬儀取扱店に直接、区民葬儀利用の申し込みをします。そして、区役所へ死亡届を提出の際に、区役所の該当窓口で「区民葬儀券」を請求します。区民葬儀券に必要事項を記入し、申し込んだ区民葬儀取扱店に渡します。
 
料金は、「祭壇料金」(9万1000円から29万5800円税別)「霊柩車料金」(1万4160円から4万1250円税別 : 距離によっても料金が変動)「火葬料金」(大人5万3100円非課税)「遺骨収納容器代」(大人9800円から1万900円税別)とそれぞれ料金設定がされていて、その組み合わせが選べます。また「祭壇」を利用しないで「寝棺」のみの場合は4万円から7万2000円となります。この中から、自分で組み合わせを選ぶことになります。
 
ただし、気をつけなくてはいけないのが、葬儀にはその他の料金が発生します。例えば、亡くなった方を葬儀まで安置しておくためのドライアイス代、安置料金、遺影の写真代、返礼品、飲食費、移動のためのハイヤー代やバス代は別途かかります。また斎場(火葬場)で待合室などを使う場合、その費用は別に見込んでおかなくてはなりません。
 

埼玉県草加市の「市民福祉葬」は基本的に負担金5万円だけ

区民葬のような制度は自治体ごとによって違います。いろいろ探してみて、かなりリーズナブルだと感じたのが、埼玉県草加市の「市民福祉葬」という制度です。草加市の市民福祉葬は亡くなった人と葬儀を行う人がいずれも草加市の住民基本台帳に記録されている場合のみ使える制度です。
 
ざっくりいうと、草加市の規定する基本仕様により、市が指定する葬儀社で市民福祉葬を行えば、基本的に5万円しかかかりません。葬儀費用は基本仕様すべて含み25万5000円以内とされ、条件に合致した場合、市民は5万円の負担だけでよく、残りは市が負担してくれます。
 
草加市が定める基本仕様とは「葬儀場」「祭壇及び葬儀に必要となる葬祭用具」「棺及び骨つぼ」「寝台車」「火葬場」とされ、これに含まれないドライアイス代や飲食費や斎場での待合室費用などは、前述同様に別途用意が必要です。申し込みは、草加市の市民福祉葬指定葬儀社に依頼するだけでよく、支払いも指定葬儀社や斎場に直接行えばよいとされています。
 

小さな葬儀に抵抗がない人が84%

ここでは、公的な制度を使ってシンプルな葬儀を行うという前提でお話をしました。葬儀に関する考え方はさまざまですし、住む土地柄によっても葬儀のしきたりなどはあるでしょう。「あまりお金のことばかりいうなよ」と言われるかも知れません。
 
しかし、多くの人が「葬式は小さくていい」という考えを持つようになっていると感じます。例えば、「小さなお葬式」を運営する株式会社ユニクエストの調査によると、「小規模葬儀への抵抗がない人は84%」だそうです。
 
また、「自分自身のお葬式に呼んで欲しい範囲については、『家族・親族のみ』を希望する人が49.3%と約半数を占めた」とあるように、家族だけで行いたいという考えを持つ人が約半数を占めているようです。
 
とはいえ、どれだけ費用がかかったかを見ると、同調査では「家族葬の費用は80万円~120万円が最多」となっています。前述の区民葬・市民葬儀の費用が、どれだけリーズナブルかがわかると思います。
 

まとめ

コロナ禍で、たくさんの弔問客を呼ぶ葬儀は難しくなりました。また、家族だけでシンプルに行いたいという意向を持つ人も増えているようです。故人を悼む気持ちこそが大切で、小さな葬儀でいいという人は、自分が居住する自治体の制度を調べてはどうでしょうか。
 
[出典]
※ 板橋区「区民葬儀」
※ 草加市「市民福祉葬」
※ 株式会社ユニクエスト「【2020年最新】家族葬・エンディング関連サービスに関する調査」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:藤木俊明
副業評論家
 

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