「このままでは危険」 韓国紙が一辺倒な“ベント采配”に警鐘「誰もが簡単に読める」

Football ZONE web / 2019年1月24日 7時1分

■延長戦の末に2-1でバーレーンを下すも、“まさかの苦戦”に酷評「笑えない勝利だった」

 韓国代表は25日のアジアカップ準々決勝でカタールと対戦する。59年ぶりの大会制覇を目指すなか、決勝トーナメント1回戦バーレーン戦(2-1)の苦戦を踏まえ、韓国メディアはパウロ・ベント監督に対して「ここままでは危険」と警鐘を鳴らしている。

 韓国は16強バーレーン戦、序盤から相手に押し込まれた。徐々に盛り返し、前半43分にエースのFWソン・フンミンを起点に、右サイドのDFイ・ヨンがグラウンダーのクロスを供給。J1ガンバ大阪でプレーするFWファン・ウィジョがつぶれ、ゴール前にこぼれたところをFWファン・ヒチャンが冷静に右足で流し込み、先制点を奪った。

 しかし、後半32分にゴール前のこぼれ球をバーレーンFWモハメド・アルロマイヒに押し込まれて同点に追いつかれ、試合はそのまま延長戦に突入。延長前半アディショナルタイム、途中出場のDFキム・ジンスが決勝ダイビングヘッドを突き刺し、辛くも2-1で準々決勝に駒を進めた。

 25日のベスト8はカタールとの対戦となり、59年ぶりの優勝まであと三つとなったが、韓国紙「日刊スポーツ」は「ベントの意地、このままでは危険」と指揮官の采配に警鐘を鳴らしている。

「笑えない勝利だった。韓国がバーレーン相手にこんなに苦戦するとは誰も予想しなかった。アジアでの実績を考えれば、苦戦するほどのチームではない。試合中は終始もどかしかった。呆れるほどパスミスが多く、その影響で組織力も崩れた。バックパスはもう常套手段当だ。試合を支配できず、むしろバーレーンのカウンターが手強かった」


延長戦の末にバーレーンを下すも、“まさかの苦戦”に母国メディアも酷評【写真:AP】

■「負けないことも重要だが、どのように負けないのか。これがもっと重要である」

 記事では、バーレーン戦で得た“教訓”として、「大きな危機」を回避するための改善点としてベント監督の一辺倒な采配と戦術を挙げた。

「最も急を要するのはベント監督の“意地”である。この意地を張っている限り、代表チームが変化することはない。左バックを除いて、誰もが簡単に読めるスタメンだ。バラエティに欠ける戦術で、選手を温存することもなく、今この瞬間だけに集中する。トットナムで殺人的な日程をこなして合流したソン・フンミンを中国戦で88分間もプレーさせたことがその象徴だ」

 中国戦を2-0で勝利したことで「うやむや」になったが、エースの酷使は危険だと訴えた。事実、バーレーン戦のソン・フンミンは本来のパフォーマンスではなく、「脅威的でも爆発的でもなかった」と伝えている。同紙は他にも、ソン・フンミンをウイングではなくトップ下で起用している点や、バーレーン戦で流れを変えた21歳FWイ・スンウをグループリーグで使わなかったことにも疑問を呈している。

「2022年ワールドカップ開催国のカタールは、帰化選手も勢揃いし、得点力は爆発的で守備は堅い。フィジカルとスピード、個人技のすべてを持ち合わせたチームである。変わらなくてはいけない。新しい動力、新鮮なエネルギーが必要だ。ベント監督が意地を張らなければ可能なことである。負けないことも重要だが、どのように負けないのか。これがもっと重要である」

 他国を圧倒して勝利してほしい――。そんな思いを込めるかのように、柔軟性を持った力強い戦いの必要性を説いていた。(Football ZONE web編集部)

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