久保建英が移籍初陣で怪我を回避できた理由 恩師が“危険タックル”への対応に見た凄み
Football ZONE web / 2021年1月14日 11時50分
■プロトレーナーの木場氏が証言「状況判断、体の反応、対応力が研ぎ澄まされてた」
スペイン1部ヘタフェに期限付き移籍した日本代表MF久保建英は、現地時間11日に行われたリーガ・エスパニョーラ第18節エルチェ戦(3-1)で新天地デビューを飾り、2ゴールに絡む活躍で逆転勝利に貢献した。11歳から久保が師事しているプロトレーナーの木場克己氏(COREトレSTUDIO)は、後半37分に背後からタックルを受けてFKを獲得した場面に注目。試合後の久保との対話から浮き彫りになった3つの凄みを証言している。
「練習参加もせず、いきなり2得点に絡む活躍。しかも、ターンなどでプレーのキレも出ていました。新天地移籍直後で一気に信頼を勝ち取るようなパフォーマンスだったと思います」
エルチェ戦をテレビで観戦したという木場氏は、後半19分からぶっつけ本番で途中出場したなかで、インパクトを残した愛弟子の活躍に目を細めた。
Jリーグ時代や帰国時には、体幹トレーニングの指導をしているプロトレーナーが最も気になったシーンは後半37分。相手MFエミリアーノ・リゴニに背後からハードタックルを受け、右足をすくわれてピッチに倒れ込んだ。リゴニにはイエローカードが提示された。木場氏は「背後からのスライディングは本当に危険なプレーでした。相手の選手はイエローカードを出されていましたが、本当の意味で削りに来ていた。建英の足首が残っていたら、捻挫、最悪骨折も有り得る場面でした」と振り返った。
教え子の状態を案じた木場氏は、試合後に足首の状態を本人に確認したという。
「大丈夫そうでした。背後からのファウルでしたが、本人は来るのが分かっていたそうです。軽く飛んで問題なかったようです。背後からのプレーを瞬間的に察知して、怪我を回避したのは素晴らしい。落ち着きがありますね。試合勘の欠如を感じさせる場面は少なかったと思います。新天地でぶっつけ本番の状況でしたが、状況判断、体の反応、そこから生まれる対応力。この3つが研ぎ澄まされている証拠です」
大怪我に至りかねない危険なプレーを感知する危機察知能力。新天地デビュー戦で示した愛弟子の3つの能力を、木場氏は高く評価していた。
[PROFILE]
木場 克己(こば・かつみ)
KOBA式体幹バランストレーニング協会代表。体幹トレーニング(KOBAトレ)をメインに都内の「COREトレSTUDIO」運営。鍼灸師、柔道整復師。FC東京ヘッドトレーナー(95~02年)を経て独立。久保建英、中井卓大らトップアスリートの専属トレーナー。(Football ZONE web編集部)
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