昇進してから退職すべき5つの理由

Forbes JAPAN / 2018年3月19日 20時0分

写真

以下は読者のテリから寄せられた便りと、私からの回答だ。


私は商業不動産企業で働いています。この業界は好きですが、今の仕事は大嫌いです。私は資産責任者で、この分野では働く企業によって状況ががらりと変わります。

役職や給与、勤務時間などの条件が全て同じでも、ある不動産管理会社の仕事は素晴らしいのに、他社の環境は劣悪、ということもあります。

前職は最高の職場で、6年間勤務しました。会社が資産管理機能を業務委託したためやむなく退職し、1年前に現職に就きました。この1年は非常につらい思いをしました。

探せばもっと良い仕事が見つかるのは分かっています。しかし正直なところ、疲労とストレスがひどく、今まで就職活動をする気力も体力もありませんでした。

上司のリータは部下をいじめる性格で、私は気に入られていますが他の社員にはつらく当たります。機会があるとすぐに部下を侮辱し、人を泣かせてしまうこともあり、ひどい状況です。

現在彼女は私の昇進を計画していて、会社の最大の顧客を私に担当させ、自分が楽をしようとしています。私の方がリータよりも顧客と良好な関係を築いているので、この仕事は楽にこなせるはずです。昇進すれば給料も上がり、数か月後には今よりも見栄えの良い職務経歴書が書けるでしょう。

問題は、昇進してもこの会社で勤務を続けたくないことにあります。リータのいじめや会社の雰囲気、マネジメントチームの態度、職場の空気の悪さに嫌気が差してしまいました。

リータからの昇進の機会を受け入れつつも、転職活動を始めるのは倫理的な行為と言えるでしょうか? 昇進後すぐに転職活動を始めた場合、大きな責任を任せられた直後に退職を希望している理由を、転職希望先の企業にどう説明すれば良いでしょう?


テリへ

キャリアの次のステップを考え始めているのは素晴らしいことだ。

仕事が好きでうまく行っているのであれば、昇進後すぐに就職活動を開始することはもちろんない。しかしあなたの場合は仕事が好きではないし、職場では尊重されず、待遇も良くない。

リータは自分の負担を減らすことを主な目的とし、あなたを昇進させようとしている。それは彼女の決めることだが、あなたの方にも自分の好きなようにキャリアを進める力がある。昇進してから転職活動を開始するかどうかは、あなたが自由に決められることだ。

昇進してから退職すべき5つの理由は次の通りだ。

1. 次に自分が就きたい仕事、自分の才能に見合う仕事を得るために、昇進後の役職と職責が必要だから。

2. 現在の雇用先の待遇が劣悪だから。

3. 会社に、自分の貢献を認めてもらおうとアピールしていたが、なかなか実現しなかった。数か月後、あるいは数年後にやっと昇進がかなったのに、大した昇進ではなかったから。

4. 今まで既に、昇進後の職務と同じ仕事をこなしており、今になってやっと職責に見合った役職と給与が与えられたから。この場合は、昇進が実現したらすぐに、ためらわず転職すれば良い。

5. 今まで会社に最善を尽くし、自分の貢献に満足しているから。

転職活動が実を結ぶまでには数か月かかるかもしれない。その間は、現在の会社で新しい役割をこなすことになる。

米国ではかつて、入社した時点(あるいは現在の勤務先で昇進した時点)で会社に忠誠を誓うのが当たり前とされ、1年以上は仕事を続けることが期待されていた。しかしその場合は、会社の方でも従業員に忠誠を誓うのが普通だった。近年は、こうした古い認識が遠い過去の記憶となりつつある。

雇用主があなたを昇進させたいと考えていても、これからもずっとあなたを雇ってくれると保証したわけではない。そのため、新たな役割に就いてから辞めてはいけない期間などは存在しない。

面接を受ける企業に「なぜ昇進したばかりで退職を考えているのか」と聞かれたら、「役職をもらったのはつい最近ですが、この上級レベルの仕事は今までこなしてきたことです。この仕事ではあらゆることを学びましたが、さらに大きなことに挑戦する時期が来たと思いました」と言えば良い。

あなたには、これからもステップアップを続けてほしい。

Forbes JAPAN

トピックスRSS

ランキング