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阿部監督「信じていた」代打・坂本勇人 巨人vs阪神、明暗分かれた1点勝負 岡田監督は怒り心頭で会見拒否

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月24日 12時57分

セ・リーグ首位の巨人は23日、1ゲーム差の2位阪神戦(甲子園)で勝ち4年ぶり優勝へのマジックを「4」とした。阿部慎之助監督(45)はこの大一番で、前日の同カードで好機に凡退を重ねた坂本勇人内野手(35)を先発から外したが、勝負どころの代打起用で見事に決勝打。一方、残り5試合で2ゲーム差に離され、連覇が風前の灯火となった阪神・岡田彰布監督(66)は怒り心頭で、試合後の会見を拒否した。

最後の天王山2連戦。前日に0―1で敗れ、この日も相手先発の高橋に6回まで2安打に押さえ込まれた。それでも7回に吉川、岡本が初の連打で最大の好機が生まれると、阿部監督は5番大城に「全然、見えてなさそうだったので」と代打を決断。「6番・三塁」で先発した前日に2回無死一、二塁、4回1死一、三塁、6回1死満塁と3度の得点機で凡退してベンチに下げ、この日も先発から外した坂本を打席に送った。

坂本はカウント2―2からの5球目でバットを短く持ち、149キロに対しノーステップでスイング。「普通にやってたら全然打てない。打席だったり、投手だったりで工夫して臨んだ」と右前に落とす値千金の決勝打で期待に応え、塁上で感情を爆発させた。「きのう僕が全然打てなくて負けてしまった。ああいう場面で回してくれたチームメートに感謝の気持ちを持ちながら打席に入りました」

采配的中で大一番を制した阿部監督は「一番いろんな修羅場を潜ってきている人たちなのでね。そこを信じて使っている。最後信じてよかったなと思います」。前日は信頼がアダになったが、坂本の若手時代から面倒を見て一人前にした先輩だからこそ、18年目の大ベテランに途中交代を命じてベンチを引き締め。この日も再び信頼の一手を繰り出したが、裏目に出てV逸につながろうとも悔いがないだけの関係性が、指揮官と坂本の間には築かれている。

チームを率いる経験値では百戦錬磨の岡田監督に歯が立たなくても、就任1年目の青年監督には現役時代から共闘して気脈の通じた頼もしい選手たちがいる。その筆頭格の坂本は「優勝するまで気を抜かずに若手とベテラン、チーム一丸となって優勝します!」と高らかに宣言した。 (片岡将)

■阪神―巨人25回戦(12勝12敗1分、14時1分、甲子園、4万2639人)

巨 人000000100-1

阪 神000000000-0

(勝) ケラー49試合1勝2敗1S

(S) 大勢40試合1勝2敗27S

〔敗〕 高橋5試合4勝1敗

◆セ・リーグ優勝ライン◆

巨 人 残6 阪 神 残5

勝―敗 勝率 勝―敗 勝率

4―2 .566 5―0 .562

3―3 .559 4―1 .555

2―4 .551 3―2 .547

1―5 .544 2―3 .540

0―6 .537 1―4 .533

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