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凄腕アナリスト ザ・覆面 すし・ご飯盛り付けロボットが好調持続「鈴茂器工」が最高値更新中 上期業績増額、追撃買い妙味大

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月25日 11時0分

米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合という日米の2大金融イベントを通過して、東京株式市場は東京メトロの大型新規上場を控えた10月相場をにらむ展開となってくる。全体は引き続き、為替動向に左右される神経質な相場展開となることが予想される。

一方、26日は9月末割り当ての配当と株式分割の権利取り最終売買日に当たることが物色面での焦点。機関投資家によるパッシブ運用による配当落ち分の先物買いが期待される。また、27日は株式分割の権利落ちにより株価水準が下がり、買いやすくなる銘柄が増える。ちなみにソニーグループとTDK、石油資源開発の1対5など61銘柄が株式分割を実施する。

この他、自民党の新総裁決定で物色動向が刺激される可能性もある。

10月は24日のニデックを皮切りに下旬からは3月期企業の第2四半期(4―9月)決算発表がスタートする。その動向を占う意味で注目される安川電機の今2月期第2四半期決算が10月4日に到来する。

ここから10月相場は注目材料がめじろ押しとなっているが、やはり最大の株価材料は業績だ。前回の当コーナーで紹介した「八洲(やしま)電機」は18日に今3月期業績予想を上方修正し株価は急騰している。

その八洲電機と同日に今2025年3月期第2四半期業績予想を上方修正した米飯加工機械メーカーで東証スタンダードの「鈴茂器工」(6405)は、追撃買いが可能な銘柄だ。4―9月売上高は前回予想から2億5500万円増額の78億5000万円(前年同期比16・6%増)、営業利益は同2億1000万円増額の9億円(同98・2%増)にそれぞれ引き上げ。

すしロボットの国内需要は、スーパーマーケットからの増設需要や新規出店に伴う製品需要が堅調。ご飯盛り付けロボットはレストラン・食堂業態を中心に大手チェーン店への入れ替え需要や新規顧客の増加が予想を上回り、すし業態における需要が想定より低調だったことをカバーしている。

一方、海外では欧米での日本食の普及から製品需要が拡大。価格改定効果も進展していることが寄与し、上方修正につながった。

投資コストが一部下期に繰り延べられることや新製品や新事業での研究開発から、前期比10%増収、28・8%営業増益を見込む通期予想は据え置かれた。しかし、外食・小売業における日系企業の海外進出の増加、人手不足や人件費高騰による省人化ニーズの継続、日本食の海外普及拡大、国内外で実施した価格改定効果は下期も継続することが期待される。

株価は今年6月に17年高値1542円を更新して最高値を更新中。増額修正を受けて株価は1800円台に急騰したがPER(株価収益率)17倍、PBR(株価純資産倍率)1・5倍の株価指標に割高感はなく、成長力を買う動きが継続しそうだ。

■ザ・覆面(ざ・ふくめん) 金融業界では知る人ぞ知るベテラン。株式の分析と着眼点の鋭さに定評がある。名を出せばハレーションが大きいため、覆面で参戦。

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