史上最速の大関昇進、大の里に「和製横綱」復権への期待 20年以上モンゴル勢が席巻 師匠もハッパ「ここがテッペンではない」
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月26日 13時52分
待望の強い日本人力士が出現だ。日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、大の里(24)=二所ノ関=の大関昇進を満場一致で決めた。
茨城県阿見町の二所ノ関部屋で行われた昇進伝達式で、大の里は「唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と口上。史上最速となる初土俵から所要9場所で大関に昇進した和製大器への、協会の期待は膨らむばかりだ。
芝田山親方(元横綱大乃国)は「いいね。やっぱり日本の大相撲だから、日本人力士に頑張ってもらいたい。前に攻めていく迫力がある。精神的なものは、これから学んでいけばいい。大いに期待してます」と熱弁。横綱貴乃花が2003年に引退して以降は、モンゴル勢が20年以上にわたって土俵を席巻し、日本勢は歯が立たなかった。
師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「ここがテッペンではない。大の里は唯一無二の相撲スタイル。誰に似ているかずっと考えたけど、こういう力士はなかなかいない。揺るがない形を作って、相撲の常識を崩してほしい」とハッパ。本人も「横綱、大関は協会の顔。責任がある番付。もう一度、伝達式ができるチャンスがありますし、その先に向けて頑張りたい」と最高位を見据える。
かつての北の湖、千代の富士、貴乃花に匹敵する「唯一無二」の大横綱となり、大相撲を盛り上げる使命が課せられた。 (塚沢健太郎)
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